ロシア・ウクライナ戦争【ドイツ語実践練習A2】


先日、ロシア・ウクライナ戦争の実践練習B1を紹介しました。

ロシア・ウクライナ戦争【ドイツ語実践練習B1】

同じ要領で、今回はA2の知識でもって自分で文を作る練習をします。

今回使えそうな単語です。

まずは一番大事な動詞から。

・sagen

・helfen

・weggehen

・fliehen

・verlassen

・gefallen

・mögen

・denken

・nachdenken

・kämpfen

・bleiben

意味は大丈夫ですか?

しかし意味を覚えただけでは文は作れません。

この中で四格目的語のつく動詞はどれですか?どの動詞に四格(A)がつくか、または三格(D)がつくか、はそれぞれの動詞と一緒に覚える必要があります。

これを知っていると文を作ることが出来ます。

 

今回の動詞のなかでは

・sagen A=Aを言う

・ verlassen A=Aを離れる

・mögen A=Aが好き

が四格と、

・helfen D=Dを助ける

・gefallen D=Dが好き

は三格とつく動詞です。

↑これ、めちゃくちゃ大事です。

もう一回言います。

動詞の意味をたとえば「helfen=助ける」とだけ覚えただけでは作文を書けないし、話すこともできない。

また、中級になってくると読解もこれだけではできなくなってきます。

A2の頃から動詞の機能(helfenであれば何を助けるのか。「何を」の部分はどういえばいいのか)を一緒に知っておきましょう。それが何より近道です。

 

それでは名詞も。

・Russland=ロシア

・die Ukraine=ウクライナ

・Belarus=ベラルーシ

・die Welt=世界

・das Land / Länder=国

・das Ausland=外国

・der Mann / Männer=男性

・das Kind / Kinder=子供

・die Frau / Frauen=女性

・der Präsident=大統領

・die Bevölkerung=国民

名詞は動詞と違い、そのまま覚えるだけです。

性別・複数形の形も大事です、がどれもこれもいっぺんにはできませんので、徐々に覚えていきましょう。

何より優先すべきは動詞です。動詞より優先順位が高くない性別・複数形はほどほどに。

☆☆

 

それでは文を作っていきましょう。まずは日本語で、何が言いたいかを整理します。

自分で実際に書いてみましょう。アウトプットの練習です。

ロシア・ウクライナ戦争B1編では、戦争までのいきさつを説明したので今回はウクライナに焦点をしぼってみます。

ウクライナはロシアの侵攻の結果、どうなりましたか?

大統領は何と言っていますか?

国民はどうなっていますか?

これらを日本語にしてみましょう。誰一人同じ文にならないと思います。

ちなみにA2は話法の助動詞6つを使えることが大事、そして使えればいろいろな意味で便利ですので余裕があれば話法の助動詞を入れた文を意識すると書きやすいかもしれません。

私はこう書くことにします↓

 

題名:Menschen in der Ukraine

1.ウクライナの大統領は世界の国々に助けて―と言った。

2.ウクライナの人々は国外に逃げなければならない。

3.子供と女性は国外に逃げてもいい。

4.でも18~60歳の男性は国外に逃げてはいけない。

5.成人男性はウクライナに残らなければならない。

6.それは私は大反対だ。

7.それぞれが考えて決めるべきだ。戦う意思がある、または戦いたくないと。

8.で?ベラルーシはいったい何がしたいの?

 

 

それでは一番大事な動詞に線を引いてみましょう。

1.ウクライナの大統領は世界の国々に助けて―言った

2.ウクライナの人々は国外に逃げなければならない。

3.子供と女性は国外に逃げてもいい。

4.でも18~60歳の男性は国外に逃げてはいけない。

5.成人男性はウクライナに残らなければならない。

6.それは私は大反対だ

7.それぞれが考え決めるべきだ。戦う意思がある、または戦いたくないと。

8.で?ベラルーシはいったい何がしたいの

 

動詞がいっぱい入っている文もありますね。

それでは動詞をドイツ語に変えてみましょう。

1.ウクライナの大統領は世界の国々に助けて―言った

→helfen, sagen

2.ウクライナの人々は国外に逃げなければならない。

→weggehen

3.子供と女性は国外に逃げてもいい。

→fliehen

4.でも18~60歳の男性は国外に逃げてはいけない。

→ verlassen A

5.成人男性はウクライナに残らなければならない。

→bleiben

6.それは私は大反対だ

→nicht gefallen

7.それぞれが考え決めるべきだ。戦う意思がある、または戦いたくないと。

→nachdenken, sagen, kämpfen

8.で?ベラルーシはいったい何がしたいの

→machen A

 

次。先ほど言ったように今回の練習は話法の助動詞を意識的に入れてあります。

A2で使いこなすべき文法の一つは話法の助動詞です。

話法の助動詞はkönnen=できる・・と意味を覚えて終わりではありません。

適切な状況で話法の助動詞が使えるように練習をします。

それでは文の中に話法の助動詞を見つけてみましょう。

1.ウクライナの大統領は世界の国々に助けて―言った

2.ウクライナの人々は国外に逃げなければならない

→müssen

3.子供と女性は国外に逃げてもいい

→dürfen

4.でも18~60歳の男性は国外に逃げてはいけない

→nicht dürfen

5.成人男性はウクライナに残らなければならない

→müssen

6.それは私は大反対だ

7.それぞれが考え決めるべきだ戦う意思がある、または戦いたくないと

→sollen, wollen

8.で?ベラルーシはいったい何がたいの

→möchten

 

話法の助動詞っていろんなところで使えるでしょう?

話法の助動詞はいくら練習してもしたりないほどです。今すぐ復習を!

話法の助動詞(客観的意味):現在形【ドイツ語文法25】

 

それではやっと、先ほどの文を一番シンプルにドイツ語で書いてみましょう。

Die Länder in der Welt sollen helfen.

Die Leute müssen weggehen.

Kinder und Frauen dürfen fliehen.

Männer dürfen aber das Land nicht verlassen.

Männer müssen bleiben.

Das gefällt mir nicht.

Jeder soll nachdenken und sagen: Ich will kämpfen oder ich will nicht kämpfen.

Und? Was möchte Belarus machen?

 

どうですか?

話法の助動詞は2番目にきて、本動詞は原形で最後に来ます。

頭では理解しているけれど、いざ書いているとそんなに簡単ではないでしょう?

何度も練習することで慣れていきます。

また、表現に関しては簡単でもいいので自分の使えるものを優先することが大事です。

たとえばgefallenがいまいち使えないという人は

Ich mag das nicht.=これは好きじゃない

のような単純な言い方でもいいです。これでも通じます。✖Ich gefalle..などと間違って言うよりよほど聞きやすいです。

無理して複雑に作ろうとしないこと。主語だっていつも同じでも全くかまいません。

 

それでは、このままでは文と文につながりがないので、少し付け足して文章らしくしていきたいと思います。

 

ここで使えるのは、文と文をつなげる接続詞です。

A2でも接続詞を使って2文を1文にすることができます。最初に習う、そして使う練習に適切な接続詞は主文の接続詞です。

副文の接続詞がなくても似た意味の文はいくらでも作れます。

基礎の知識を大事に。これが十分に使えたら副文の接続詞をゆっくりやればいいのです。

主文と主文つなぐ5つの接続詞(und, aber, oder, denn, sondern)【ドイツ語文法23】

 

それではドイツ語らしくいろいろ付け足して完成した文をどうぞ(*^-^*)

Menschen in der Ukraine

Der Präsident der Ukraine sagt täglich, die Länder in der Welt sollen der Ukraine helfen. 

Viele Leute in der Ukraine müssen ins Ausland weggehen, aber nicht alle. Kinder und Frauen dürfen in die Nachbarländer fliehen. Aber Männer zwischen 18 und 60 Jahren dürfen das Land nicht verlassen, denn sie müssen gegen Russland kämpfen.

Das gefällt mir überhaupt nicht. Jeder soll nachdenken und sagen: Ich will kämpfen oder ich will nicht kämpfen. 

Übrigens, was möchte Belarus eigentlich machen?

これで練習終了です。(*^-^*) 文の正確な意味は下の動画で解説してありますので興味のある方はどうぞ。

 

ウクライナの人々にも世界の対応にもまだまだ続きがありますね。

話法の助動詞をふんだんに使えばニュースの内容でも簡単な文で表現することができます。

難しいのは、日本語を簡単な文に置き換えることですよね。

外国語の練習とは実は母語の練習だったりします。

たくさん練習し、先生などに直してもらいながらこつこつがんばってください^^

 

動画解説はこちら↓

ドイツ・ウクライナ戦争のB1もやってみる↓

ロシア・ウクライナ戦争【ドイツ語実践練習B1】

 

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