【台中】台湾人と行く日帰り旅行:后里世界花博2018と翠玉白菜
サンプル1ではあるものの、台湾人と一日すごして個人的に感じる数々の文化の違いも同時発信。
2018年の2018台中フローラ 世界博覧会は3つの会場に分かれており、一つは無料、二つは有料なのですが私たちは一番評判のよかった后里の会場へ。
ここだよ~!着くのが遅すぎて駐車場が満杯で入れなかったので近くに止めて徒歩で。
駐車場にいた警備員さんが「15時半みたいな遅い時間に来て駐車場が空いてるわけがないだろう。」だって。中国語母国語者って大概、竹を割ったみたいにドストレートに表現するんです。これが普通。慣れればとっても便利。
台湾人の性格的傾向その5:表現はどストレート
私にはストレートなほうが合ってるのですが、日本語は回りくどく丁寧に言う傾向があるので、そのギャップに驚くかもしれませんね。
ギャップもたくさんありますが、それも相手の言語が理解できるからこそ体験できること。全く理解できないよりは少しでも外国語、理解できたほうが楽しいと思います。
これが会場へ続く道。南国っぽい木だ~!天気もとっても良いです。
花道のトンネルをくぐって会場へ向かいます。
写真は見えにくいけど、親指姫っぽい妖精さんとアートの花がお出迎え。夜になると綺麗に光るんだろうな。会場に入ります。ここが「花舞館」だよ。
ちなみに大人350元、学生・子供は250元入場料がかかります。しかし16時からは一律150元に。私たちは16時少し前に来たのでラッキー!知らなかった情報です!
入ったらもう最初から圧巻!植物、植物、植物です。
さすが世界規模の花万博!もちろん全部本物だよ。
あちこちで人が自撮りをしている。人が入らないアングルはどこを探してもありません。昼はもっと混んでたものと思われます。遅くに来て逆によかったかも。
いろいろなお花のモニュメントが私たちを楽しませてくれます。
花の歴史みたいな勉強になるコーナーもあったよ!(花に感激するのにいっぱいいっぱいでちゃんと読めなかったのが残念です)
綺麗に咲いているなぁ。
花と写真と光のコラボレーション室。天井の花は光に照らされて色を次々と変えていきます。芸術。
見て見て。
ここは同じ場所なのに一瞬で雰囲気が変わる。
面白くて、もっと長くいたかったです。人が多すぎて写真撮るときすらろくに止まれなかったですが・・・。本当にきれいなスポットだったのでたくさん写真撮りたくなる気持ち分かる~!
台湾人の性格的傾向6:自撮り狂
SNSの発達とともに日本人も自撮りをするようになりましたが、日本人は自撮りといっても「誰かと一緒に自撮りする」のが多い気がします。台湾人も、一緒に撮ることも多いですが「一人でポーズを撮る自撮り」を圧倒的にやる。しかもモデルポーズだったり、何十枚何百枚と撮るのは圧巻。そこがちょっと違うかな?と思います。
宣伝コーナーもしっかりあった。その中の一つ。
本物の花で作られたお皿。めっちゃリアルですね!値段は書いてなかったけど、まあ、知らない方がいいかも・・。
通ってきた道の全体像を2階から見渡すこともできる。
これだけのものを用意するのに何か国の、どれぐらいの人が、どのぐらいの期間携わって完成したんでしょう・・・。さすが世界の博覧会。
準備の光景を描いた絵が飾ってあった。大規模な作業です。
まだまだこれだけではありません。
花の芸術作品の展示場。
いろいろな国や地域が出店した作品たちが並んでいます。圧巻!
たとえばこちらはパラオからの作品。PALAUの文字が多肉植物などでできています。ちゃんと観察するとその一つ一つが、全て違う!
作品の数が多すぎて(でもどれも個性的で本当に素敵)以下、何らかの賞を受賞した作品を。
英国の作品。
台湾の作品。
こちらも台湾(別の財団)の作品。
シンガポールの作品。
日本の作品。
角度によって見え方も全然違うのが面白い。
インドネシアの作品
タイの作品
台湾の作品。
台湾は作品数も多かったし、受賞数も多かったです。やっぱり開催国とあって頑張ったんでしょうね。
そして日本のもかなりたくさんありました。
愛媛県のこの作品は金賞らしい。シンプルな桜です。
名古屋の作品も賞を取っていた。
日本の作品は全体的に空間が目立ち、シンプルな気がします。そこが評価されたのかな?それにしても後ろの写真はなんとなく・・無かった方がいい気がする。なんか宣伝してるのがバレバレ。文字も入りすぎてるし、芸術作品にはあまり見えないような・・。
個人的な意見ですが、この愛媛県と名古屋の作品も綺麗だけど、他の多々ある作品のほうが圧倒的に個性的だし芸術的なものがたくさんあったと思います。なんとなく賞を取ったというのもおカネの匂いがプンプンしました。だって後ろの看板とかミカンのキャラクター・・・・いる!?
その他にも・・
必死に台湾人に観光アピール?する県たちの作品が。
もちろんとても綺麗だとは思います!
ただ韓国も台湾も他の国々も、民族的だったり文化的だったり雰囲気を出している作品は多かったですが、写真を多用したり明らかな宣伝!って感じの作品は作っていなかったので、なんで日本だけなのかな?と不思議にも思ったのでした。
他、賞は取っていないですが私が個性的だなと思った作品はこれ!
こちらもなかなかのインパクト。色んな解釈ができそう。
私もこんなお庭がほしいと思ったのはこれかな~!美しい。
ちなみに台湾の友だちはこれがお気に入りだったようです!
うーむ、わかる。素敵だ・・・!
こんな感じで素晴らしい作品がいっぱいあります。ここからインスピレーションを受ける芸術系の方とかもいるんじゃないでしょうか。お花に詳しい人やお花が好きな人にとってもすごく興味深いと思う。
私は全くお花には詳しくないけど、本当に素晴らしくて十分楽しめました。2019年4月24日まで開催されているのでぜひぜひたくさんの人に見に行ってほしいです!
会場のデコレーションもとても美しい。
さらに・・・。
「花舞館」を出て少し歩くと奥に「后里马场」という馬などがいる広場があります。
なんとこの中に・・・!花博の期間だけ特別に・・・!故宮博物館が提供したミニ展示場があるんです!
故宮博物館を代表する名品といえば、何時間も並んでやっと拝見できるという噂の翠玉白菜さんがいますよね?あの国宝、白菜さんがこっちに展示されているんです!
私は実はその情報を知らなくて、行って初めてえぇぇぇぇっ!?ってなったのでめっちゃラッキーでした。故宮博物館に見に行く必要ないじゃん!
こちらがみんなのお目当て、翠玉白菜さん。
実物は意外と小さい。高さ19センチらしいです。
原石は、緑色と白色が半分づつでできたヒスイ輝石だそうです。これを繊細に掘って形づくったわけですね。職人技。
この白菜の出来ばえの素晴らしさもそうなのですが、深い意味があります。
簡単に説明すると、清王朝の光緒帝の妃となる女性が結婚されるときに作らせたといわれており、白という色には「清白」つまり、誠実に旦那様にすべてを捧げる処女の意味があります。
さらに写真ではほぼ見えませんが、緑色をよく見るとキリギリスが白菜の緑色部分の上に乗っています。卵をたくさん産むということで、子だくさんの願いを込められているそうです。
当時の女性の扱われ方がはっきりと表れるエピソードですが、残念なことに制作された正確な年はわからないそう。超おおざっぱに「清時代」と書いてあっただけ。制作者も分かっていないそうです。
とはいえこの白菜については今もいろいろ研究されていて、最近は「白菜の虫は実はオスだった!卵産まない!」という主張が出ていたりもするらしい。
・・・とはいえ今まで数多くの専門家が凝視してきたこの虫の外見だけでオスだった!と今さら主張しているのなら今までの専門家はいったい何を見てたのかって話になるし
新しい物証が出てきてオスだったと分かったのならそれは一体何なのかを明らかにするべきだし、やはり謎は謎のままです。
でもこのキリギリスに本当に子だくさんの意味が含まれているか否かはずいぶんと長く議論されているようですよ。
しかし初めて見た本物の白菜、私が想像してたよりもずいぶん小さく、薄く、にもかかわらずとても繊細で、何よりも、緑と白の色の多彩さに驚きました。原石の色をこんなに上手く活かせるなんてこれも才能だよね。
とにかく色がリアル。写真からも少しわかりますか?
別の角度からもう一枚。
みなさんの感激中の表情もガラスごしに・・・。
こんな素晴らしい芸術作品を偶然見れたなんて私はなんて運がよかったんだ。ホントに来てよかった。いま台湾にいるんだって勝手に実感しました。白菜ありがとう!
もういろいろ夢中で見てたらあっというまに20時になって閉館になってしまいました。帰り際に一枚。夜の花舞館も美しかった。
さて、これからは友達に車を運転してもらって帰るだけなのですが、その前におなかペコペコ。ご飯食べたい!
車で后里の中心街まで出て探しているととても面白いレストランを見つけました。
長くなったのでもう一日続きます⇒メニューのないレストラン
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