中国でタピオカミルクティーを注文してみよう!


1980年代に台湾から発祥したとされるタピオカミルクティー。上海でも若者を中心にとっても人気です。なんといっても中華圏のミルクティーは種類が豊富!見た目も美しいものが多い。ついつい買いたくなります。

しかし。外国人にとっては注文が厄介なことがちょっぴり問題である。その理由は聞かれる項目が多いから。

さらに大半のタピオカ屋さんの前には人が群がっていて何となくセカセカしている。

タピオカ屋さんの前に立ってちょっと迷って、、うわあ読めない、難しそうだし諦めよう、オレンジジュース飲むしくそー、とオレンジジュース自販機(会話なしで買える)のリピーターになる日本人旅行者たちの姿が浮かんできそうである。

オレンジジュースもめっちゃお勧めやけど、中華圏から出た商品であるタピオカミルクティーはものすごい種類もあるし、数回は飲んでおきたいですよね。

なので上海(もしくは中国全土?)に来た際には少しでも多くの人が漢民族の誇るタピオカミルクティーを堪能できるようにここに注文の方法、店員に何を聞かれるかの一例を書いておきましょう。

メニューの読み方、発音の確認は動画で。


1.タピオカミルクティーの2大チェーン店「CoCo」と「一點點」

上海で圧倒的によく見かける大人気のタピオカ屋さんは「CoCo」と「一點點」の2つです。個人的には味も値段も変わらないのでどっちでも良い。若者が好んでいます。

もちろんこれ以外にもものすごい数のタピオカ屋さんがあるし、フルーツがメインのジュース屋さんもあります。オンリーワンの個人的なお店もあります。飲みたいと思ったときに近くにあるとこで買えばいいと思う。


2.メニューの内容

二大チェーンの一つ、「一點點」のメニューを拡大してみました。

うーん、ここは英語がないですねー。中国語を話さない人にはハードルが高い。しかし値段は安い。

内容は左から順番にお茶系、ミルクティー系、タピオカなど何かが入ったミルクティー系、ジュース系とだいたいのカテゴリーに分かれています。

定番のタピオカミルクティーを選ぶなら右から2番目のリスト、上から4番目の「珍珠奶茶」という語を覚えておくだけでOK。

しかしもう少し冒険してみたいと思う人は各名前の最後の2文字に注目しましょう。

一番左のお茶系なら

红茶 = 紅茶

绿茶 = 緑茶

春茶 = ウーロン茶の一種

乌龙茶 = ウーロン茶

柠檬 = レモン入り茶

蜂蜜绿 = はちみつ緑茶

养乐多绿 = ヤクルト緑茶 

などの種類があります。ってええっ!?ヤクルト茶って!?好奇心旺盛な方はよかったら試してみてください。

また左から2番目のミルクティー系がなぜこんなにあるかというと、上記のようなお茶の種類があるからです。

奶茶 = 紅茶ミルクティー

奶绿 = 緑茶ミルクティー

奶青 = (一種の)烏龍茶ミルクティー

乌龙奶茶 = 烏龍茶ミルクティー

玛奇朵 = マキアート

阿华田 = オバルチン(麦芽)1

拿铁 = ラテ

マキアートは注文したことはありませんが、コーヒーかどうかは中国なので謎。長距離電車のメニューで「コーヒー」と書いてあったのはミルクの粉だったし・・。きっと想像しているマキアートとは違う気がします。

3番目のリストは各種類のミルクティーにトッピングが入ったもの。選べるトッピングはここでは4種類。

波霸 = 黒糖タピオカ

珍珠 = タピオカ

椰果 = ココナッツ味のゼリー

布丁 = プリン

トッピングに何を入れるかによっては、お茶の種類よりも味が変わりそうです。プリンは大概、市販のプッチンプリンのようなプリンをそのまま入れてあるだけ。プリンのトッピングはおいしいですよ!

商品の名前の付け方は店によって違いますが、どれもまぁまぁ似ているかも。中国と台湾の同じ系列の店で注文しても味も違えど商品も違ったりします。

しかしいざ、決めた!これ飲む!・・・なんだけどどうやって注文すればいいのか?中国の店員さんは基本的に英語はできないし不愛想。

定番の「珍珠奶茶」を飲みたい人は多いかと思いますがこの語、残念ながらメニューの中でも日本人にとっては一番難しい発音です。というのも4文字中、3文字が日本語とかけ離れている特徴的な発音だから。

中国語の発音を勉強したことがない人は、チャレンジするにはハードルが高い&たぶん通じないです。

でもせっかく外国に来ているのだから、どんな方法であれ現地の人と意思疎通をするってけっこう大きな意味をもつと思うんです。「自分の力で買えた!」っていうちょっとした自信にもなるし、意思疎通がしたい、語学勉強したいって意欲がでるかもしれない。英語が通じなかった時または英語も話せない人、でも中国人から買える簡単な方法があります!

欲しいときに欲しいものを我慢せず、勇気を出してやってみましょう!


3.注文の仕方1【確実に伝える方法】

100%、一発で伝わる方法として、私は筆談をお勧めします。

これが確実です。紙に書いて渡せばいい。私たちの強みは漢字が書けるのだ、使わない手はないでしょう。まず上記のメニューの中の漢字から検討をつけて一つ選び、そのまま紙に写す。でもさらに選ぶことがいくつかあります。

中国では注文の際に聞かれることが3つあります。

1)大きさ
中または大 の2種類の店が多いが、小中大3種類ある店もある。

2)温度
冰入り(要冰)、氷少し(少冰)、冰なし(去冰)、熱い(热) の3~4種類から選べるのが一般的。

3)甘さ
100%砂糖,70%砂糖,50%砂糖,30%砂糖,無糖の5種類。が一般的。


それにしてもたくさんパターンがありますよね。中国もタピオカやさんだけは、客の要望に細かく応えてくれたりするんです。
この3つに全部英語で対応できる店員さんもいるでしょう、観光地なら!たぶん。しかし意思疎通ができなければ気まずくなるか、テキトーにされてしまう。大きさを言わなければ自動的に「大」になっちゃう。もちろん売り上げのためです。

なのでたとえばこんな感じで紙に書けばいいです。

「珍珠奶茶、中,去冰,微糖」(タピオカミルクティー、中、冰なし、微糖)

「布丁奶茶,大,要冰,無糖」(プリンミルクティー、大、冰あり、無糖)

実際書いてみた。これだと完璧に通じるよ!

中国語リスト

温度

要冰(yào bīng)

少冰(shǎo bīng)

去冰(qù bīng)

热 (rè )

甘さ
全糖(quán táng)

七分糖(qī fēn táng)

半糖(bàn táng)

微糖(wēi táng)

無糖(wú táng)

 

4.注文の仕方2【がんばってみる方法】

中国語の発音を勉強したことのない方が口頭で伝えることは難易度が高い、と書きましたがそれでもせっかくの中国で中国語少しでも話したい!というチャレンジャーの方や、中国語勉強中の方のために、各メニューの読み方と四声を書いておきます。

メニューリスト

茉莉绿茶(mòlì lǜchá) 
=   ジャスミン緑茶

阿萨姆红茶(ā sà mǔ hóngchá)
= アッサム紅茶

四季春茶(sìjì chūn chá ) 
= ウーロン茶の一種

冻顶乌龙茶(dòng dǐng wūlóngchá) 
= ウーロン茶

翡翠柠檬(fěicuì níngméng) 
= レモン入り茶

蜂蜜绿(fēngmì lǜ) 
= はちみつ緑茶

养乐多绿(yǎnglèduō lǜ) 
= ヤクルト緑茶 

奶茶(nǎichá) 
= 紅茶ミルクティー

奶绿(nǎi lǜ) 
= 緑茶ミルクティー

四季奶青(sìjì nǎi qīng) 
= (一種の)烏龍茶ミルクティー

乌龙奶茶(wū lóng nǎichá ) 
= 烏龍茶ミルクティー

红茶玛奇朵(hóngchá mǎ qí duǒ) 
= 紅茶マキアート

乌龙玛奇朵(wū lóng mǎ qí duǒ) 
= ウーロン茶マキアート

阿华田(ā huá tián) 
= チョコレートミルク

红茶拿铁(hóngchá ná tiě) 
= 紅茶ラテ

波霸奶茶(bōbà nǎichá) 
= 黒糖タピオカ紅茶ミルクティー

波霸奶绿(bōbà nǎi lǜ) 
= 黒糖タピオカ緑茶ミルクティー

珍珠奶茶(zhēnzhū nǎichá) 
= タピオカ紅茶ミルクティー

珍珠奶绿(zhēnzhū nǎi lǜ) 
= タピオカ緑茶ミルクティー

椰果奶茶(yē guǒ nǎichá) 
= ココナッツ味タピオカ入りミルクティー

布丁奶茶(bùdīng nǎichá) 
= プリンミルクティー

5.最後に尋ねられること

だいたいのタピオカ屋さんは並んでいるので、注文後レシートに番号が書いてある。呼ばれるまで待ちます。(いつ呼ばれるか分からない人は真横で待機しましょう。)そして最後に番号が呼ばれて受け取るときに聞かれることがあります。

だいたいこう聞かれる。「打開嗎?(dǎkāi ma)」=開けますか?

直接ストローを挿すか、テイクアウトとして袋にいれるかを聞いてくるのだ。いままでほぼすべての店で「ストロー挿しますか?」の意図を聞かれたので、こう言ってると解釈して間違いない。これに「イエス」か「ノー」で答えればいいだけ。イエスといえばストロー挿してくれるし、ノーといえば袋くれる。上海ではね。

最後は中国語で「謝謝」と言ってみましょう。色んな本に読み方が「シェイシェイ」と書いてあるけどこれ、そのまま言ったらあかんです。「シェイ」なんて発音は中国語にはありません。

正しくは「シエシエ」です。これならそのまま読んで大丈夫。そしてを強調しましょう。それだけできれいに聴こえるから。「しぇ」ではなくあくまで「エ」も一つの母音と意識してはっきりと。そして自信をもって、大きな声で発音してみましょう!

個人的な意見ですが、漢字で通じる中国や台湾にパッケージツアーなんかで回るのもったいなすぎると思います。だって自分がアクティブになったり現地の人と交流する機会が全くないから。個人で行ってガンガン中国人に体当たりしにいく日本人旅行客が増えるといいな~。いろんな意味で緊張感はあるかもしれなけどそっちのほうがいい経験になる!

 

6.上海で好きだったタピオカミルクティーのお店

これは観光客の多い地下鉄「陸家嘴駅」近くの高級ショッピングモール”SUPER BRAND MOLL”の中にあるお気に入りのタピオカ屋さんです。店員は英語が通じ、メニューも英語、甘さなどもさらに細かく調整できます。

ぜひ上海でも自分にピッタリの飲み物を見つけてくださいね。

このチェーン店も個人的には好きです。甘いけど!東京では連日大行列らしい:The Alley【斜角巷】のオーロラドリンクを3か国で飲み比べてみた。

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