Ich brauche einen Kredit.どういう意味?他。理解ミスしやすい表現【ドイツ語A1/A2】


まず最初にこれらの文を日本語に訳してみよう!

これらはA1とA2の教科書の中に出てくる文です。

 

1.Wie lange dauert die Schulzeit?

2.Mit wie viel Jahren müssen Kinder in die Schule gehen?

3.Ich brauche einen Kredit. 

4.Geht die Lampe noch? Es ist ja eine alte Lampe.

5.Was hast du morgen vor?

6.Die Vorlesung dauert anderthalb Stunden.

7.Der Autoverkehr nimmt zu. Auch nimmt der Verkehr in der Luft zu.

 

正しく訳せましたか?自信ありますか?

これらの文は日本語母語者の方々がレッスン中に実際正しく訳せなかったり、先入観などが入って勘違いしていたりした文です。

一人ではなく少なくとも2人以上がひっかかった文の一部を取り出しています。

中には正解率ゼロの文もあります。

 

 

それでは答え合わせ&解説。

 

1.Wie lange dauert die Schulzeit?

このSchulzeitはどう訳すでしょう?

学校の時間?それとも学校の期間?

答えは学校の期間です。

1の質問は「学校に行く期間は何年なの?」

という意味です。

「何時間学校があるの?」という意味と勘違いする人多数なので注意。

 

答え方はいろいろありますが、たとえばドイツであれば

Die Schulzeit dauert 12 oder 13 Jahre.

=12年か13年だよ。(州によって違う)

とか

Die Grundschule dauert vier Jahre und von 5 bis 9 Jahre weiterführende Schule.

=小学校は四年で、その後の学校は5年から9年。

などがあります。

 

日本なら高校までを数えるとすれば

Die Schulzeit dauert 12 Jahre.

=12年だよ。

とか

Die Grundschule dauert sechs Jahre, die Mittelschule und die Oberschule dauern jeweils drei Jahre.

=小学校は6年で、中学校と高校がそれぞれ3年ずつ。

とかでしょうか。

 

ちなみに「今日何時間学校あるの?」と訊きたいときは

Wie lange ist die Schule heute?

とか

Bis wann geht die Schule heute?

=今日学校何時まで?

のような訊き方をします。

 

 

2.Mit wie viel Jahren müssen Kinder in die Grundschule gehen?

次も学校関係。これはどういう意味?

子供は何年小学校に行く?

それとも

子供は何歳で小学校に行く?

 

答えは後者です。

mit 数字 Jahren

は歳を表しています!これ知らない人いっぱいいる。A2のうちに必ず習得しておこう。

mit einem Jahr=一歳で

mit zwei Jahren=二歳で

Mein Kind hat schon mit zwei Jahren angefangen, zu sprechen.

=私の子供は2歳でもう話し出した。

的な感じ。

 

つまり上の文は

「子供は何歳で小学校に行く?」と訊かれているのでどうやって答えましょう?

答えは

Mit sechs Jahren.

=6歳で。

ですね。

ちなみに「子供は小学校に6年行く」と言いたい時は

Kinder gehen sechs Jahre in die Grundschule.

といいます。

そのままsechs Jahreと入れるだけで前置詞はいりません。

もちろんfür sechs Jahreやsechs Jahre langなどのオプションをつけても可。

 

 

3.Ich brauche einen Kredit. 

または

Ich nehme einen Kredit auf.

これは「Kredit」という単語の先入観から理解ミスが非常に多い文です。

上の文を

「私はクレジットカードが必要だ」

と訳す人がほとんどです。

カードとはどこにも書いてないで!気を付けて!

 

答えは

「私はローンが必要だ」です。

der Kredit=ローン

です!

 

これはドイツ語の問題ではなく、経済に詳しいかたはKreditと聞くとクレジットカードのことではないことはすぐにわかるはずです。

クレジットというシステムがどう経済を動かしているか、そのツールがクレジットカードという名前であり、クレジットとは(ローンを組む際の)信用のことですね。

言語学習はたくさんの基礎知識を持っている人と理解も早くなりますね。

Ich nehme einen Kredit auf.

=ローンを組む

einen Kredit aufnehmenは決まった連語として覚えるのがいいと思います。

ちなみにクレジットカードは

die Kreditkarte

です。ローンは男性名詞だったけどクレジットカードは女性名詞。

クレジットカードでも例文。

Für den Urlaub brauche ich eine Kreditkarte.

=旅行にクレジットカードが必要だ。

ちゃんとkarteがついていたら安心してクレジットカードと訳して大丈夫です。

 

 

4.Geht die Lampe noch? Es ist ja eine alte Lampe.

いろいろなところで出て来るgehen。

人が主語だったら何も考えずに「行く」と訳せばいいけど、今回はランプが主語。これどういうこと?

gehenは「行く」以外にも「元気?」って時に出てきましたね

Wie geht es dir?

これも動詞はgehen!

だから

「ランプ元気?」

いや、でも元気な対象は三格じゃないとアカンのにこのランプは一格。

じゃあどうしよう?

ということでこれはA1の教科書に出てくるのですが、第3のgehen意味をここで覚えておきましょう。

gehen=(機械などが)機能する・動いている

 

そう、主語に機械や機器などそれっぽいものが入っていたらfunktionieren(機能する)と同じ意味なのです。

なのでさっきの例文は

「ランプまだついてる?めっちゃ古いランプだけど」

という意味です。

もちろん直訳で、ランプまだ機能してる?でもいいよ。でもランプついてる?が自然でしょうか。

他にも

Die Waschmaschine geht nicht.

=Die Waschmaschine funktioniert nicht.

=洗濯機が動いてない

Der Drucker geht wieder.

=Der Drucker funktioniert wieder.

=プリンターがまた動いた

こんな感じで3つめのgehenは覚えておこう。

4つめのgehenはなんでしょうか。まだまだあるからそのうち出てくるよ。

 

 

5.Was hast du heute vor?

この文は私が初級の生徒さんによく訊ねる文です。

最初聞いたときに「へ?」ってなる人多数。

言い換えると

Was machst du heute?

=今日何するの?

とほぼ同じ意味です。

これはhabenにひきずられると意味がわからなくなってしまいますが後ろにvorがあって

vorhaben

という分離動詞です。

意味は「計画する」「予定する」

なので直訳は

「今日は何を予定してる?」

と同じですね。

これは知ってるか知ってないかだけの話なので、知識としてvorhabenを覚えていればOK。

Hast du in den Winterferien schon etwas vor?

=冬休みもう何か予定ある?

みたいに日常でしょっちゅう使いますので実践的な動詞です。

 

 

6.Die Vorlesung dauert anderthalb Stunden.

これも一つだけイレギュラーなので覚えにくいやつ。

「講義は〇時間続く」

と言いたいのだが、anderhalbとは何時間?

こんなの数字にあったっけ?ってなりますよね。

答えは

1,5!

anderthalb=1,5

で覚えよう!

1と半分。

1分30秒のドイツ語は

anderthalb Minuten

 

1、5杯なら

anderthalb Tassen

そして1,5なのでその後の名詞は複数形で。

anderthalb Stundeではなくてanderthalb Stunden!

 

ちなみに0,5(半分)ならeine halbe Stunde/Tasse/Minute

2,5ならzweieinhalb Stunden/Tassen/Minuten

3,5ならdreieinhalb Stunden/Tassen/Minuten

とその後は例外なしに普通である。

普通じゃないのは1,5だけ。

anderthalb

覚えよう。副詞。

 

 

7.Der Autoverkehr nimmt zu. Auch nimmt der Verkehr in der Luft zu.

最後。これはB1の教科書の文ですが、わかりみがすごいので載せておきます。

Verkehr in der Luftって何?

と思いますよね。

空気の交通。

最初の文は

「車の交通量が増えています。」

で、直訳すると次の文は

「空気の交通も増えています。」

なんだけど、

車の交通量が増える=排気ガスで空気も汚れる

と想像をして空気が汚くなることかと勘違いしてしまう人もいます。

想像力って読解ではかなり誤解を招くことが多いのですよね。

だから文に書いてある通りに訳すトレーニング、大事。しかも結構時間がかかる。

 

話が戻りますが、

Verkehr in der Luftは空気が汚れるとかの意味ではなく

「空の交通」

つまり

「飛行機」

ってことなんだよね。

空の交通を直訳してVerkehr am Himmelというドイツ語は存在しませんので勝手に作らないように。

Verkehr in der Luftが正しいよ!

 

ということで7つの読解を間違いやすい文を紹介してみました。

もう一度復習で訳してみてください。

 

1.Wie lange dauert die Schulzeit?

2.Mit wie viel Jahren müssen Kinder in die Schule gehen?

3.Ich brauche einen Kredit. 

4.Geht die Lampe noch? Es ist ja eine alte Lampe.

5.Was hast du morgen vor?

6.Die Vorlesung dauert anderthalb Stunden.

7.Der Autoverkehr nimmt zu. Auch nimmt der Verkehr in der Luft zu.

 

今度こそ全部正しく訳せたでしょうか?

ミスの種類を知ることは正解を知ることよりも大事です。

それではまた。

動画解説はこちら↓

 

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