泳いではいけない海水浴場:上海レポ
上海の南部、金山区にある海水浴場に行ってきました。
天気の悪い週末でしたがたくさんの人が来ていました。晴れてたらもっともっとすごい人だったんだろうけど。
入場料がいりました。6月の週末は大人一人20元。
さて。中国の海水浴場はどんな感じなんでしょう。
柵。
海に入るの禁止。
砂浜あるのになんで禁止!?
存在感のあるやつ。これチュニジアの街中に止まってた戦車のまわりに囲ってあったやつと同じ。とげがあって触ることすらできません。かなり厳重です。
お。ここでやっと海に入っていいようです。水深80センチ・・・。しかしすぐそこにまた柵がある。
しかしだーれも水深80センチの延長戦に入ってきていないという。ホントに砂浜の近くのみで足入れてました。
ちょこっと水に触れる人たち。
突如不自然な岩が現れた。
しかし登るのは禁止。威圧感あるね。
あらゆる岩の壁面に、のぼるの禁止の文字が。
ちなみに少しでも岩の段に登った人はただちにスピーカーを持ったセキュリティの人に大声で怒られてました。
見張り。ここからスピーカーの大声が飛んできます。
補強されてるから超うるさい。浜の隅から隅まで聞こえる。
それにしても柵が多い。
ほとんど波もなく、全く危険な感じはありませんが、人々は浅瀬に足を入れることしかできず。
トドメはこれです。
ノースイミング!?
えー!!!ほな何しに海水浴場来るん!?
ほんまかい!?と思ったけど確かに泳いでいる人はおらず、しかも、上半身をつかりながら海の中を移動しようとしてた2人の男性がただちにスピーカーに注意されていました。「泳ぐな!泳ぐな!泳ぐな!泳ぐな!早く出ろ!」って永遠と海水浴場全体に響き渡っていました。
泳いですらなかったのに・・・しかも柵の手前だったのに・・・海から出されてしまったよ。上半身浸かるのもあかんのかい・・。
仮に泳いだとしても足が余裕でつくような場所でなんの問題があるんでしょうね。
ということでみなさん、ほんの浅瀬に少し足をつけるだけでおしまいでした。子供は楽しそうだったけど、大人は楽しかったんだろーか。
水上自転車やボートといったアクティビティもいくつかありましたが、そちらもかなり狭い範囲に限定されており、つまんなそうでした。
そりゃ安全第一かもしれないけど、こういうところはある程度自己責任でいいのではないでしょうか。数メートル先の柵までに限定し、あれしたらあかん、これしたらあかんと制限されてる上に、見張りや見回りにあれこれ文句を言われてる人々を見るとなんか、
「海で楽しむの禁止!」っていう法律でもあるんかしらと思う。
ほんとに好きなだけコントロールはするけど、国民が楽しむことさえこんなに制限されているとは思いませんでした。
日本でも安全を意識するあまりやりすぎなところがある気がしますが、ドイツの海なんて危険な場所には目印に赤いポールがいっこぽつんと置いてあるだけで、行きたきゃ自己責任で勝手にどうぞと言わんばかりです。もちろん監視もいません。
どこでどの程度楽しむかの判断さえできないってちょっと窮屈かもしれませんね。
中国の海ではいっそ砂芸術を極めたほうが楽しいかも。