湖南省の吉首。穴場の半日観光スポットと6つの気づき【中国】
鳳凰と同じく湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州にある吉首市。人口約31万人(2014)は沖縄の那覇市と同じぐらいの規模。
鳳凰県からバスで約1時間で、鉄道が通る吉首駅があるために乗り継ぎなどで寄る人はいるかもしれませんが、街に出ると観光客はほとんどいません。外国人にはさらに知られていない穴場です。
鳳凰県よりもやや少ない人口でありながら高層ビルやショッピングモールは多数あり、車も多い印象。先進的な高級感はないものの鳳凰よりははるかに都会的なイメージを受けます。
また交流した人々は生まれて初めて日本人を見る、または初めて日本人と話すといった人たちばかりでとても好奇心が強かったです。
そんな吉首で印象に残ったことを記録しておきます。
1.歩道橋がなんかオシャレ
2.激安バイキング
駅正面から左側の道に並ぶ小さなお店たちはすべてバイキング。なんと一人12元(195円)。時間制限なしで食べ放題、取り放題です。こんなに安くていいの~!?
昼と夜の2度、バイキングを食べました。写真はいずれも別の店で。料理の種類は似ている。もちろんお米も食べ放題だよ。美味しかったです。
3.物価も安っ!
全場2元(32円)!?うそやろ?まあ、”起”(から)がついてますけどね。どのぐらいの商品が2元で買えるんでしょうね。
道路の反対側だったため中には入らなかったけど、どなたか吉首を散策する機会があったらぜひ中を見て来てね。吉首駅正面の大通りをまっすぐ行った右側にあります。
タピオカ屋さんやジュース屋さんも安い!(上海の値段はこちら)
参考に布丁奶茶を比較しても上海では大でももう少し小さいサイズで22元、しかし吉首ならたったの6元。
ボリュームも上海よりすごい!これ700mlぐらいあるよね?店員さんのお勧めを注文。これはフルーツ入りで10元です。
この店員さんはミャオ族だそうで、ナマ日本人を見るのも会話するのも初めてだったそうです。「写真とってもいい?」と聞かれて携帯で撮影されました。そんなにめずらしいの?なので私も許可を得て一枚。とってもかわいい人でした!私もミャオ族さんと交流できるなんてとっても嬉しいよー。
ちなみにこの可愛いミャオ族お姉さんのお店も2元均一の通り、吉首駅正面をずーーーっとまっすぐ歩いた右側にありますよ。普通語で通じました。
上海もそうですが、吉首でもジュースやミルクティーを買うのは若者のみ。年配の方がこういう店で買う光景を見たことがない。相当お金の価値観に違いがあるんだろうなあ。
4.美しすぎる吉首の穴場スポット
美しい景色が広がるこの場所が公園と川のそば。
小さな滝も流れています。橋と川と滝と建物が融合した幻想的な景色を独り占め。
観光客はひとりもいません。ちらほらと泳いだり釣りをしたりする地元の人がいる。
なんとも美しいです。この建物は中国風なのか何風なのか良く分からない。どの町でも見たことがない。独特な感じがします。
5.様々な橋とその上の銅像に注目
川にかかる橋の形がそれぞれ違っているのも吉首の特徴。そのひとつがこちら。
ハート三昧の橋。その名も「愛橋」。英語でそのままラブ・ブリッジとでもいいましょうか。ラブ・ブリッジのてっぺんにはやたらと手足や身体が長いカップルのキス銅像が。
ラブラブな方たちはこれの下で同じ格好をして記念写真を撮ってみてもいいかもしれません。なんせラブ・ブリッジ。人がほとんどいないので羞恥心など気にする必要はありませんよ!
ラブ・ブリッジの隣の橋の上の銅像がこちら。
これは一体どうコメントすればいいのやら。アメリカ嫌ってる割りにはアメリカ的体系じゃないのこれ・・・。豊かだと言いたいんだろうか?これと同じ系統の銅像が広州にもいくつかあったので有名なのかな?しかしなんの情報も説明も書かれていないので分からない。とにかく母子が最高の幸せを皆に伝えたいのだけは分かる。
もうひとつの橋の上。
3人のエレガントな女性たちの優雅な集い。に見える。
まとめて家族・ロマンス・友情 つまり人とのつながりを大事にしましょうというシンボルでしょうか?
6.町の人々のようす
赤ちゃんのカゴ。可愛い!快樂寶寶。上海では見たことないけど、他の都市では時々見かけます。
黄色いゼッケンをつけた人。これ正真正銘職務中の警察官です。こんなラフな格好でいいの!?
この町、宗教色は濃い模様。
こういう服を着た人たちは適当な店の前に立ち、手を差し出すだけでお金が舞い込んでくる。ちなみにここでは5元もらってた。
道端に座ってリンゴをかじる人たち。
果物がとっても豊富な場所だった。おいしそうな果物がいっぱい売っている。南だなぁ。
吉首駅前のモニュメントで遊ぶ子供たち。これこそ頭から落ちたりするとけっこう危険だと思うのだがこういうのは「禁止!」と書かないのね。
私が吉首を半日観光にうってつけだと思うのはまず、1から5までに書いたすべての場所に駅から歩いて簡単に行けてしまうからです。行き方もとっても簡単。吉首駅の正面の大通りをただまっすぐに歩くだけ。歩道橋があり、小さな店やショッピングモールのあるにぎやかな場所のすぐ隣に公園があり、川があり橋があり美しい景色がある。ショッピングモールも激安なのでおすすめです。12元の激安バイキングは吉首駅を左に行った道にずらーっと並んでいて入りやすい。中国語で注文する必要もないし。
私はこのほかに美容院街にも入り、髪を洗ってもらうサービスを受けましたがこの話は少数民族との交流記事で詳しく書きたいと思います。
吉首で乗り継ぎや、通ることがあったらぜひ少し街中に出てみてください。駅の待合室で待ってるだけなんてもったいない。駅に荷物も預けられるので。駅の正面の道をまっすぐですよ!2時間ぐらいの短時間でも行けちゃいます!
あまり期待していなかった場所の、意外な発見でとっても充実した観光になりました。