1067年建設の普天宫と民族テーマパークの現在【台湾】
1967年(民国56年)に台湾、新竹市の東区に「古奇峰育樂園」というものが創設された。新竹市の東区に、よりたくさんの国内外からの観光客を呼び寄せることを目的にした観光地区づくりだ。
「古奇峰育樂園」とは、南には靈隱寺と青草湖まで、東は交通大学と精華大学、北は十八尖山と介壽公園、西には香山が含まれる、面積が約15ヘクタールの規模を持つ自然豊富な地区だ。
で、1967年から次々とこの地区の中に、中国民俗に特化したお寺や風景区、民俗文物博物館、民俗遊園地、秦始皇陵兵馬俑博物館、西洋公園、中國古戰車展覽館などが建てられた。当時、新竹県の鄭再傳という議員だった人が発案したらしい。
さて、約50年たった2019年現在、この観光地はどうなっているのか!?
最初に見えるお寺がこちらだ。象徴として巨大なモニュメントがお寺の上に座っている。とても目立つ。
お寺の上に堂々と立つこのお方は「關聖帝君像」といい、120尺(およそ36メートル)の高さがある1。
このすぐ後ろは道路になっているので、そこからもこの人のカラフルな後ろ姿が見えて「あれは何だろう?」と興味を引くぐらい大きい。
お寺の中もしっかり装飾されており、神様の仏像などがたくさん並んでいて、人々がお参りできるようになっている。実際、たくさんではなかったけど何人か地元の人が訪れてお祈りしていた。
そしてお寺の下に見える景色。大自然。なんとなくジャングルみたい。
古奇峰風景区に入ります。立派な門構え。でも人は全然いません。
名彫刻家の曾国章先生が掘ったという作品が迎えてくれる。3体ともめずらしい形をしていて興味深いですね。
そのあとは下り道。洞窟みたいなところを通り抜けます。
出ると、大自然の中ににこやかないつもの表情の仏像様がいた。
何体もいますが、もはや自然に覆われてよく見えません。
鍾乳洞を連想させる演出はむき出し&人間の手で造られたのがバレバレな状態に。
ゴーカイに崩れたままの壁のすぐ下にぽつんと立っている石像がなんだかさみしい。
その次はお墓のような段に作られた石像の群れがありました。けっこうな迫力です。
正面から見るとこんなかんじ。
- 民國五十六年在古奇峰出資興建一百二十尺關公大神像,吸引了無數國內外觀光客來到新竹,觀者無不讚嘆,古奇峰已經不僅是宗教、文化合一的觀光勝地,而是能與東南亞文化相輝映,導引世人了解中華文化及民俗藝術之精髓。