「ドキドキする」ドイツ語表現4パターン。Angst, angespannt, Schiss, Muffensausen.
日本語でもドキドキ、緊張する、不安だ、怖い・・・など似たような表現がたくさんある中、ドイツ語ではどのように表現するのでしょう?
意味もニュアンスも似ているけれど少しずつ異なる4パターンの表現法を紹介します。
・Ich habe Angst.
・Ich bin angespannt.
・Ich habe Schiss.
・Ich habe Muffensausen.
1番目と2番目の文はフォーマル、3番目と4番目の文は完全な口語です。
1.Ich bin angespannt.
ドイツ語の学習者がまず最初に知るのは、“Angst”の入った1番目の文だといますが、日常的にドイツ人が良く使っているのは2番目の
“Ich bin angespannt.” という表現です。試験、面接、告白、人前で話したり発表したりする行為など「ドキドキする」や「緊張する」の日本語が当てはまる場面で使えます。
A:Bist du angespannt?
B:Ja, ich bin ein bisschen angespannt.
などと、相手の様子から「緊張してるの?」と質問することもあります。
※注意点
“Ich bin angespannt”に似た表現で“Ich bin gespannt.”という言葉があります。意味は同じなのですが、使う場面が異なります。
“Ich bin gespannt.”は映画やスポーツの試合などで手に汗握る展開だったり、ドキドキしているときなどに使います。このときに“angespannt”という表現は使えません。
つまり
・Ich bin angespannt. = 自分にふりかかる緊張や不安がある時に使う
・Ich bin gespannt. = 外からもらう刺激に対して緊張する時に使う
2.Ich habe Angst.
こちらの文は恐怖感が比較的強いという意味を持ちます。
たとえば、
“Ich habe Angst vor Hund.”
=私は犬が怖い。
“Ich habe Angst vor Gewitter.”
=私は雷が怖い。
“Ich habe Angst vor dem Tod.”
=私は死が怖い。
など、切迫感や不安感を感じさせるような表現が多いのが特徴です。また“Angst überwinden”=不安を乗り越える。といった表現もあり、パニックをも連想させるような言葉です。
なので日常で軽く“Ich habe Angst”というと、緊急性があると思われて相手から「どうしたの!?大丈夫なの!?」みたいにびっくりされる可能性があるので使うときは注意です。
3.Ich habe Schiss./Ich habe Muffensausen.
直訳は「不安のあまりうんこを漏らす」という意味の口語。Angst habenと非常に似ていますが、大げさすぎて笑いのとれる表現だからか普段からよく使われているようです。
Schissは大便という意味。Muffenは昔、排泄をするために使っていた短い筒のようなもののようです。
試験前などには
A:Hast du Schiss?
B:Ja, Ich habe Schiss.
のような会話ができます。
ちなみにIch habe Muffensausen.のほうは、Ich bekomme Muffensausen.ということもできます。
動画での説明もあります。発音と一緒に耳で覚えたい方もどうぞ!
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