unter aller Sauの意味と使い方【ドイツ語口語表現】
Mein Englisch ist unter aller Sau.
=私の英語はめちゃくちゃだ。
unter aller Sauは、めちゃくちゃ、最低、相当ひどいといったネガティブな意味です。
ドイツ語だと“sehr schlecht”の口語表現に当たります。
sein動詞と一緒につかうので文法的には非常に単純です。
die Sauはドイツ語では雌豚という意味ですが、unter aller SauのSauに雌豚という意味はなく、イディッシュ語の“seo”(Maßstab=基準・標準)を語源とし、そこから派生したそうです。
イディッシュ語とは中欧や東欧のユダヤ人の間で話されていたドイツ語に近い言語で、今も約400万人の話者がいます。
つまりすべての(=aller)基準(=Sau)よりも下(=unter)である=unter aller Sauという意味であり、文字どおり最低レベルである、と表現したいときに使います。
日常でよく使われる例文をもう少しあげてみましょう。
Das Spiel war unter aller Sau!
この試合はめちゃめちゃだった!
スポーツの試合などで極端に不本意な結果に終わったり、相手に思わぬ差をつけられた場合などに使えます。
2018年のサッカーワールドカップで4度の優勝経験を持つドイツ代表が一回戦敗退したときなどは相当unter aller Sauと言われたはずです。
Die Pommes waren wirklich unter aller Sau und ungenießbar!
このフライドポテトは本当にひどくて食べられない。
食べ物に関してもあまりにまずかったりするときに使うこともよくあります。
最後に、簡単な会話文を紹介します。
A:Ich gehe einkaufen.
(買い物に行ってくるよ。)B:Lieber nicht zu Lidl! Die Arbeitsbedingungen da sind unter aller Sau.
(Lidlはやめたほうがいいよ、あそこのサービスは最悪だから。)
※Lidlはドイツのスーパーのひとつ。ちなみに私もあまり行きません。私の周りのドイツ人もLidlをひいきにしている人はいない気がします。評判が悪いんですかね。
・・・ともかくこれであなたもunter aller Sauが日常で使えるはずです!