世界最大の商業施設、義烏マーケット。その驚きの規模とは【中国】
上海から快速鉄道で1時間半にある浙江省の义乌(義烏)市。世界中からバイヤーが集まる世界最大級の商業空間があると聞き、行ってみました。想像を絶する広さでした。
中国語で義烏國際商貿城、また福田市場ともいいます。これこそ他の国が真似できない、中国随一の特徴じゃないのか!?と思い、とても興味深かったのでシリーズでお伝えします。
1.世界最大の商業施設【義烏マーケット】驚きの規模
しかしこの圧倒的な規模の大きさをどうやって伝えようか・・・。とても1枚の写真にすべては収まりきらないし、タワーとかもなく上から全体像を眺める事もできない。ぐるっと一周するバスがだいたい1区から5区までいくのに約20分だった、といってもピンとこないよね。とにかく桁違いの大きさなのだ。
これこそ中国でしか見れない、中国の象徴だと思うよ。
バスの中から苦し紛れに撮った建物の一部。
大きな丸っこい建物の両サイドや奥にも延々とつながっています。1区から5区までに分かれているのですが、各区の間には大きな連絡通路があるため中を歩いて移動できます。
店の数が7万を超える大規模な商業施設ですが、建物の外見には統一感が全くありません。つまり一気に建てられたのではなく、拡大に伴い少しずつ増設された結果今に至るのだなと思います。
今現在も商業施設は増設を繰り返しており、最新は医療品や歯科医療専門の建物も建設されているそうです。
売り場はジャンル別に分かれています。中でもらったパンフレットから。
たとえば1区・・
一階:玩具
二階:アクセサリー、かつら
三階:クリスマス、ランプ系
・・・みたいな。ジャンルごとに分かれています。
3区~5区には化粧品、日用品や電気や道具系、文房具に寝具まで。
2区の細かい配置もみてみよう。実は2区はこの隣にも同じ大きさの建物があり、ここにあるのはちょうど半分です。
一体どれだけの店があるのか?まず大きな通路を挟んで10つの区分に区切ることができます(大区分と呼びましょう)。ひとつの大区分また十字の通路を挟んで4つに分けれる(中区分と呼びましょう)。ひとつの中区分は6つの細長い形でできている。その両側に店があるため、12の細長い形がある(小区分と呼びましょう)。小区分の中には12の店舗が。
小区分は12、中区分は240、大区分は57600。さらに隣の建物と合わせて第二区には11520店舗があるということ。
さらに距離でざくっと計算してみると、1区から5区までが約5キロ。1フロア14本あり、それを1階から4階ないし5階まで単純計算してもよゆーで200キロを超えるという・・・。
しかも館内のすべてのエスカレーターは止まっています。もういやになります。
中の広さは圧巻。言葉失います。
一番人の少なかった5区の2階一体にあった寝具売り場を全部撮って、広さの例を伝えようと思いつきましたが・・・。
いざ撮り始めて
到底無理。・・・愚かなアイデアでした。多すぎる。
延々に続く布団かまくらとか毛布のお店たち。どこまで行っても終わらないし、どこ歩いてるかもわからなくなるし、そもそも二度と来た道を引き返せない。恐ろしい場所です。世界中の毛布がここにあるよきっと。
上にある数字がお店の番号です。これを頼りに歩いたらなんとか迷わないかも?6万なんぼ・・・。とにかく寝具屋さんだけでも何千軒?がずらりと並んでいて中国の規模の大きさに改めて感服するばかりでした。
これが各建物の各階の様々なジャンルで広がっているのだからたまらん。
しかしこんなに同じような景色ばかりが広がるとてつもない空間なのだから、もう少し看板を工夫したり、地図の充実やわかりやすく情報を伝える何かがあればなあと切実に感じました。それぐらい迷いまくりました。ここだけではなく中国は全体的に看板の表示の仕方がわかりづらいとは感じていますが・・。もちろんインフォメーションセンターなんてないし。
地図はあるにはありますが、中どころか外の情報はなく、また隣接する隣の区への行き方なども非常にわかりづらかったです。しかし中のことは店にいる誰かに聞けば問題ありません。
しかしたとえばここから電車の駅まで、または飛行場まで行きたいと思ってもまずどこの道路に出て、どのバス停に行けばいいのか。そないな情報はどこにもないし、駐車場の警備員に聞いても分からないと言われることがほとんどです。
これとかえぇぇー、看板にハテナマークとか使っていいの?
こんなスケールの大きいマーケットをまざまざと見せつけられて日本は中国に100%勝てないなと改めて感じるけど、こんなの見ると細かい部分は日本が圧倒的に勝ってると思う。
観光でも買い付けでも、ここに行かれる際にはネットがつながる状態にしておくか、またはあらかじめ百度の地図をダウンロードしていつでも使えるようにしておくのをお勧めします。
それにしてもいろんな発見がありましたよ。
海外旅行の記念に・・・とかいうてこーゆーの買うのはもうやめる!すべてが同じ場所で製造されている。