スリル好きに超おすすめ天門山・8つのスリル【中国・張家界】
中国のAAAAA級観光地(中国政府より)の張家界の中から、アクティビティがてんこもりの天門山をご紹介します。個人的にはかなり高度なスリルで”コワ面白かった”というのが正直な感想です。高所が大好物だという人には楽しいと思います。
そのスリルの内容を順番に紹介していきましょう。
スリル1:下見ても上見ても怖いロープウェイ
天門さんへの第一歩はまず、並ぶ建物の上をロープウェイでふらふらと上がることから始まります。標高約1500Mの天門山の頂上まで一気に行くよ。約30分の長いロープウェイ旅。
張家界の街を抜けるとやっと山に入ります。
すでにかなり高いですがまだまだ半分も行ってないよ。あまりに長いため、途中に駅があってロープが2段階に分かれています。後半にロープウェイの角度が急に険しくなり、一気に頂上まで上がります。下見ても上見ても恐怖。
スリル2:帰りに通るぐねぐねの山道が見える
ロープウェイがどんどん上がって街が見えなくなるとぐねぐねの山道が姿を現してきます。
よくよく見ると米粒のようなバスの姿が何台か走ってるの分かりますか?帰りに私も乗ってこの道を降りるのです。中国人運転手とともに・・・。一度見てしまったらなかったことにはできません。こわっ。
さらに上がってきましたよ。遠くがくぐもっていて見えにくい。これはなぜかな?天気はとっても良い日です。
ついたよー。ロープウェイを降りたら大自然の上!
街も見渡せる高さなんだけど、曇っていてほとんど見えないのが残念。天気が快晴なのにな。
さあ頂上散策に行きます。全部回ろうと思えば2時間あっても足りないぐらいのコースの規模があります。行かれる方への細かい情報は後日まとめて記事にしますね。
スリル3:ガラスの橋
いきなり現れるコレ!絶壁に取ってつけられたように存在するガラスの道。
いきなり始まる。手前で靴にかぶせる赤い布を貰う。ガラスを汚さないための工夫らしい。
空と崖の間を歩いてるみたいです。山が下に見える。
直視できない!
下を見たらおしっこちびりそうになります。本気で。お試しあれ。
はーやっと終わった。再びふり返ってもう二度とあそこ通りたくないと思う。
天面山の上にガラスの道は2か所あるのですが、怖い人は別の道もあるので大丈夫。ちなみに数メートルとかそんな短いもんではなく、それなりに歩きます。写真を撮ってくれるプロもいるので「そこで止まって両手拡げて!」とかも言われます。他の人もたくさん歩いたり止まって写真撮ったりしてるので、怖くて進めないかもと思う人は無理しないほうがいい。私もいっぱいいっぱいでした。ちなみにガラスの橋は5元の入場料がいります。
スリル4:絶壁の真横を歩く
ようこんな絶壁に道を作ったなぁと絶句するほど絶壁にぴょこっと生えた細い道を歩きます。がっしりとできているとはいえ落ちたら一貫の終わり。下を見るたびに足がすくむ思いがします。
手すりが離せないよー。どこまでも続くいばらの道。
身体の一部を手すりから出すとかヒー!
遠くからみたらこんな絶壁。下まではうつり切りません。
人間ってすごい。
農民とかしていた貧しい人たちが貧困撲滅の政策で農業から吸い上げられ、観光地開発のためにこんな場所に道を作るという仕事もしたんだろうな。ホントに恐ろしい過酷な作業だったと思う。よく見たら岩に小さな穴が空いていたりするんです。足場を作ったんだろう建設の痕が残ってる。
スリル5:揺れる橋!
ここに橋あんのかー!ホントに怖かった。木の隙間から微妙に下が見えるし何より揺れる!もちろん周りは絶景。ガラスの橋より怖かったかもしれない。床が安定してないって怖いんだなと思った。ぶらんぶらーん。
山の上には広いお寺もあるよ。見どころ満載です。
ため息が出るほど素敵です。
さて、頂上の散策コースが終わって下るときに最初に乗るのはエスカレーター。世界一長いエスカレーターらしい。確かに長かった。
7回ぐらいこんな感じのエスカレーターを乗り継いで下っていかなければならない。それが長くてとっても暇なのである。
各エスカレーターの下には客を見張っている若い中国娘が立っている。この中国娘の中にはずーっと客に怒っているのもいる。
”エスカレーターに座るな!”
”手すりを離すな!”
”歩くな!”
と延々とキレながら叫ぶのである。手すりを離して叫ばれるとかちょっとたまらんかも。これもある意味中国ならでは。
やっとの思いでエレベーターを降り切ると巨大な岩の穴が出現します。
天門洞という有名な場所です。ぱかっと岩が空いてるの。でも全貌が見えるのは次なるスリルステージをクリアしてからです。
スリル7:すべり落ちそうになる999の階段
天門洞から続く999段の階段がこちら。下に並ぶバスが米粒みたいに、人などはむしろ一人一人ではなくホコリのように見える。とても急な階段。そして目の前に広がる絶景。無事に降りれるかな!?
急なくせに一段一段の幅がとっても狭い!
この私の靴は23,5センチなんですが、斜めに降りなければズリ落ちそうになります。男性とか大丈夫なの!?
以前、2メートルを超えるあるドイツ人が靴サイズが大きすぎるために普通の階段が登れない&危険なのだと言っていて驚いた記憶があるけどこーゆーことだったのね。
手すりにつかまりながらじゃないと降りれません。そして上から人が転がってこないかが一番心配でした。まじで。
がんばって999段を降り切ったらこんな素晴らしい光景が待ってるよ!
よくあんな所にあんぐりと穴が開いたもんだなぁ・・・。
ちなみに次のステージの景色もここから丸見えです。
ロープウェイの中からも一度見たね。
スリル8:99の険しいカーブ
階段を降り切った場所に止まってるバスたち。約25人乗りのミニバスです。これ以上大きいバスではカーブを曲がり切れないから。
一度乗れば勝手にぐんぐん下がっていきます。シートベルト必須。みんな一斉に同じ方向に揺れる。子供はキャーキャー楽しそう。
険しいカーブであるため、厳しい速度制限があります。それでも平均30キロでぐんぐん走ります。対向車が特に怖い。
ひータイヤ踏み外したらまっさかさまだよー。もうちょっと高い柵作ってよー。
この角度のカーブです。下に絶壁が見えたままこれを曲がる。
運転手はきっと優秀な人たちで(?)慣れているのでぐんぐん進みますが、私は身体が傾くたびにぎくっとしたり、ハンドルとかちょっと切り損ねたり道を外したら崖の下に落ちそうで気が気ではありませんでした。実際はとても安全運転でしたよ!歳とともに臆病になるって本当だったのね。
バスの中間駅。天門洞がはるかに小さく見えました。ここから先は出発地にバスで連れて行ってもらうだけだよ。
まとめ:
怖い怖いばっかり書きましたが、実際には遊園地のアトラクションとはまたスリル満点で面白いです。つくりものではなく自然を利用したスリル。自然の雄大さや人間の小ささを身体で実感できます。こんな圧倒的な自然の前には人間ホント何もできませんね。
ほとんどが高所にいることのスリルと怖さという内容なのですが、私が個人的に一番怖く感じたものは実は「人」。天門山の頂上に作られている道は細いうえに、柵は大人の腰ぐらいの高さで隙間だらけなのでいくらでも身を乗り出せる。
つまり誰かにポンと押されたりしたらアワワッてなる可能性の高い場所でもある。さらに子供が走ったりもする。あんなに小さい身体の子供がトコトコと走ってこけたりして身体がすべっちゃったりしないだろうかとちょっと心配症になったりもしました。
セルフファーストでまだ視野が狭く、他人のことまで考える余裕のない中国人観光客たちと一緒にあの道を歩いているという意識を常に持つことも大事です。大げさでも嫌味でもなく実際にそうなのです。
安全意識を持ちながらスリルも楽しんでほしい場所です。天門山は個人的にもAAAAA級でぜひぜひ推薦したい観光地です。いろんな要素がてんこもりで最高!ぜひもっとたくさんの人たちに知ってほしいです!