ラベンダ―の花畑詐欺【上海】
(2018年6月)
上海ディズニーランドのすぐ横にはフラワーガーデンがあります。
こんなポスターに惹かれて・・・
「紫の憧れがここに始まる!」
初夏限定、ラベンダー一面の世界があるらしい!(5月19日~6月30日まで)
すごい、北海道のようにどこまでも果てしなくラベンダー畑が広がってる公園なんだわ!きっと素敵に違いない!行ってみよう!
・・と決めました。
そしてラベンダー祭り目指して初めてディズニー駅で降りました。(地下鉄11号線の最終駅、迪士尼站)
私はあまりディズニーランドファンではないんだけど、上海にいる間に一度は行っておきたいな~と思いながらディズニーランドの前と通ると・・・。
スピーカーから聴こえる明るい音楽と目の前に見える夢の世界に、入りたくなってしまった!でも午後から入るなんてもったいない。のでディズニーの外でぶらぶら遊んでたらいつのまにか16時半を回ってしまいました。
ラベンダー公園は17時半に閉まってしまう。微妙な時間。
チケットは60元(約1030円)。迷う。どのぐらいの広さか分からないけど、有料の公園ってそれなりに大きくてそれなりに楽しめる景観やモノがあってたっぷり散歩もできるイメージ。
1時間じゃ足りないかもしれない。
そもそもここを目的にしてわざわざ電車乗り継いでやって来たのに、ディズニーランドの外うろうろして帰るだけとかも寂しい(楽しかったけど)。
やっぱ入る?
迷っているとチケット安売りをうたうオッサンが近寄ってくる。
以下中国語:
「そこの美女!ラベンダー綺麗だよ!今から入るなら俺からチケット買ったら50元になるよ!ホントは60元払わなきゃいけないとこ50元だよ!安いよ、安いし綺麗だよ!」
とひっきりなしに話す。
ちょーどよかった。相談してみよう、と思って・・
「17時半に閉館だよね?1時間しかないのどう思う?けっこう大きいんでしょ」
と言ってみたら
「違う違う、17時半は入園時間だよ。17時半までに入ればいいってこと。閉館は19時半だからダイジョウブだよ!50元でどう?2枚ならもうすこし・・・」
グイグイ威圧的な話し方の上に声がでかくてうるさいのでちょっとウザくなってきてチケット売り場に向かって歩いた。おっさんは口説きながらついてくる。
チケット売り場にいた警備員に「ここは17時半閉館ですか?それとも入場が17時半まで?」と聞いたら、
「17時半に閉館。門の鍵閉める時間だよ」
・・・オッサン。
非正規でチケットを売りに近寄ってくる人は信用しちゃだめ。大半の中国人のモラルは2018年時点、見渡す限りまだ発展途上国並みだから。ディズニーランドのチケットを割引で売ってる人もいたよ。
そんなこともあって入るのやめよっか~って雰囲気になって、ちょっと周辺を歩いてみることにした。
遠くに見える紫の花園。
未練がましく前の柵を歩いて、真ん前の入り口のすぐそばまで近寄ってみた。
写真からはあまり分からないけど、かなりの広範囲でラベンダーが広がっている感じだった。見えにくいけど左サイドにはなぜかキリンが2匹いる。
正面だけでも結構迫力あって素敵!公園全体がラベンダー畑だったらもっとすごいのだろう。もしかしたらサイドからもう少し全体が見えるかも?
そして
サイドの歩道橋から見えた景色。
あれ?正面だけ?キリンが主役的ポジションだ。
さらにもっと遠くから見ると
あれれれれ・・・・・・・!?
花畑ないやないかーい!!!!
大部分は普通の緑。
しかし、正面から見たときもそうだったけど見せ方が期待させてるよね。入って初めて知る真実。
ここから見てもほら。手前は木で覆われているため全体が見えず、その上からほんのり出ているラベンダーしか見えない。向こう一面ラベンダー畑が広がっていそうな雰囲気である。
ああ、なんかこの公園もあのオッサンとどこか共鳴している気がする。見せかけの虚構。
中に入ったら意外とよかった、とかあるかもしれないが、外から見た限り1000円の価値なし。個人的な印象だよ。
ラベンダー祭りの名誉を守るためにフォローするとすれば、私たちが訪れたのは6月16日。期間の3分の2が過ぎている。もしもっと早く来ていたらもっともっとあたり一面紫の世界だったのかも!つまり正面にまだ咲いてる花を集めてあとは枯れちゃったのかも!
色んな意味で期待を裏切って笑かしてくれる中国が大好きです。
後日、ここよりも素晴らしい紫の花畑を見つけた記事。紫の花畑を見たいなら絶対に世紀公園がお得!