ビーガンレポートNo.4:中華料理【上海】
ヨーロッパに続き、上海でもビーガンレポートです!
この記事の中でも少し触れてるんですが、大半の上海人は基本的に「ビーガン」どころか「ベジタリアン」という言葉もあまり理解してくれません。日本も少し似たようなところがありますが、食に対しての考え方の多様性については欧米がはるかに先を行っています。
しかし。「ビーガン」という言葉ではなく「精進料理」なら知っている人も多いかも?精進料理のレストランもたまにありますよね。
上海のビーガンまたは精進料理のお店は全体数に比べ圧倒的に少ないものの、いくつかあったので回ってみました!ヨーロッパとはまた一味違ったビーガン食。中国風ビーガン料理。とってもおいしかったので紹介します!
まず一つ目。
有名な観光地、豫園にある「春風松月楼」。地下鉄豫園駅の出口3から徒歩5分ぐらいだよ。名前も見た目も立派ですが実はとっても庶民派なレストラン。ウエイターはおらず、自分で注文しなければなりませんがお値段も庶民的で一律15元。
利用者は中国人ばかり。地元の人も多いみたいです。テイクアウトもできます。
このお店の大まかな料理は2種類:”小吃”とラーメンです。小吃とはいわゆる小籠包とか生煎包とか甘いまんじゅう的ないわゆる飲茶っぽい軽食です。
この2つは注文する場所が違います。ウエイターがいないのでどっちも食べたい人は2箇所で注文をする必要があります。
ラーメンは入口右側のカウンターで注文します。人が座っているのでその人に。
奥にメニュー表が見えますが中国語のみ。うーん伝えようがないですね。でも!各テーブルの上においてある広告に代表的なラーメンの写真が二つのっているのでどっちかを指して注文してもいいかも!
”小吃”は簡単。店の奥にすでにずらりと並んでいる中から実際に見て選ぶことができます。一律15元。
そのへんに現金を持ったおっちゃんが立っています。つかまえて欲しいものを指さし、言われた金額を払います。先払いです。そのあとお盆に乗って出てきたものを自分で運びます。あくまでセルフサービス。
こんなかんじ。水餃子、飲む小籠包(灌湯包)、飲茶セット(甘いやつ)。全部で45元。
+ラーメン。これも15元。
すべてビーガンですよ!
驚いたのは飲む小籠包がしっかり豆乳の味だったこと。小籠包スープ+豆乳。ああ、なるほどねビーガンだよね。
水餃子にももちろんお肉は入っておらず野菜のみです。でもしっかり味もついてるよ。
飲茶セットのうちの2つはお米で作ってありました。あとの2つはまんじゅうっぽいんだけど、もちろん卵などは使われていません。中はあんこでした。
個人的にはラーメンがとてもおいしかったな!薄く優しい味で上にのってる揚げものっぽいのはほんのり甘い。しいたけも入っていた。これで少し野菜も入ってたら見た目が生えるのにね!
しかしラーメンは地元の人にも人気でした。安いし、量もなかなか多い。ほとんどの人が食べてたんじゃないかな。
・・・写真でも分かるように油はたっぷり入ってますがね。でもこれはビーガンに限らず中華料理の特徴です。
雰囲気がとっても庶民的なので入りやすくてとってもおすすめですよ!
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2つめは本格派精進料理「菩薩樹」。地下鉄2号線「金科路駅」に直結するショッピングモール”匯智國際商業中心”の5階にあります。
場所が奥のほうでちょっとわかりずらいですが、けっこう大きめなレストラン。店員は皆「VEGAN」と書かれたTシャツを着ています。
ちなみに私は2度行きました。
1度目に行った時は、メニューが中国語しかない上に超達筆、写真もなくてしょうがなく、机にあったセットメニューBを注文しました。
原価104元、お昼79元。
3つのおかずとごはんつきの2人前の料理はこちら
めちゃめちゃおいしかったですね~!今思い出してももう一回食べたくなる。最後のは「田中一味一笑一笑」という名前なんですが、お肉に似せた感触にほっぺがとろけるぐらいおいしいタレ。甘すぎず辛すぎず濃すぎずという微妙に調節されたソースでした。こういうとこ精進料理っぽいですね。微妙な調節ぐあい。
ちなみに「田中」ってこれ日本人の名前から来たの?と思い聞いてみたけど何の関係もないそうです。店員も名前の由来は知らないみたいでした。
おいしかったので2回目の来店時は単品で頼んでみました。なんと写真付きのメニューもあるらしい!はやくいってよー!でも中国語の達筆メニューに比べてなぜか種類は少なかった。田中一味一笑一笑もなかった。
選んだ料理はこちら。
なんといっても最後の串カツみたいなのがおいしかったな~!ビーガン食材だけを使ってここまでお肉の感触を似せれるってほんとすごい。味はけっこう濃かったけどおいしかった。ほんとに。
個人的にリピートしたいのは串カツとこのビーガン担々麺。半人前ぐらいの小さな器に入って18元なのですが、本当においしかった。辛くなく、ピーナツバターを絶妙に調節して作られたスープが最高でした。
今週もう一度行こうか考え中。
ヨーロッパのほうがビーガンレストランは多いのですが、メニューの多さは上海のビーガンレストランの方が圧倒的に多い。やっぱりアジアは食の種類が半端なく豊富ですよ~。ほんとにお肉を食べずにこんなおいしい料理を頂けて大満足です。
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