日月潭1泊2日の旅でやった11のこと【台湾】
2019年8月6~7日にかけて日月潭に行ってきました。
新竹に住んでいるので、遠くはないのだけれど直通バスがなく、微妙に行きにくい。でも日帰りでも行ける距離。考えた結果、日月潭を満喫するためには1日では足りないという結論に至り、一泊することに決定。宿泊や食べ物も含め、日月潭でやったことを紹介します。
1.日月潭を徒歩で半周してみた
日月潭は台湾最大の湖。面積は約8㎢で周囲の長さは37㎞。
5~6時間かけて地図の左上「shuishe Pier」から「perBad」まで歩きました。2万歩越え。こんな形の湖⇓。
北側が太陽(日)の形、南側が月の形をしていることから【日月潭】と名付けられました。
出発は月と日のシンボルがあるここからひたすら歩きます。天気は曇り。山には軽く雲がかかっているけど、時々太陽が出ます。雨が降りやすいところなので、曇りでよかった。
ちゃんと湖沿いに歩道が整備されていて歩きやすくなっている。
・・んだけれど、どんどん歩いて行くと、そのうち歩道がなくなって湖が直接みえない車道に出なければいけないこともけっこうある。土砂崩れなどで歩けなくなった歩道のほかに、そもそも広すぎて歩道が整備されていない箇所もそれなりにあった。
つまり日月潭の周りをハイキング並みに数時間も歩くことは想定されていないようだ。1時間ほど歩いて、歩道がなくなったら戻る・・ぐらいならところどころ散歩するのに適していると思う。
ちなみに自転車も借りれるけれど、徒歩と同じで車道を走らなければならないことも多い。自転車の人も徒歩の人もあまり見かけなかった。自転車は観光地なので1時間200元ぐらいしてちょっと高い。
でも山と水に囲まれながらの散歩はとても気持ちよかった!何時間でも歩ける!
景色もどんどん変わるよ。大自然の中。時々サルも見れます。
空の曇り具合によって水の色が変化するところもあってとっても綺麗だった。
空気もきれい、鳥の鳴き声やひらひら舞う蝶と出会いながら歩くのはとても気持ちよかった。
歩いているといろいろな発見もあった。たとえば隠れるようにしてお墓があったり。波のように水があたっていてほとんど石は壊れているけどいくつかは、お墓だとはっきりわかるぐらいの形で残っていた。
これは中国でもよく見たなあ。
中国ほどではないけど、台湾でも禁止事項はたびたび守られない。
ちらほら見かけたけど、合計するとけっこうな人が釣りをしていた。
私たちの歩いたコースはほとんど人にも会わず、また食べ物や水を売っているところもほぼなかったので、食料と飲み物は出発時に買って持っていくことをおすすめします。
ちなみに18時になると歩道が閉められますので、時間に余裕をもっていった方がいい。野生の猿がたくさんいるので、襲われると数で負けます。危ないからです。
2.文武廟を徘徊してみた
日月潭のほとりにある大きな廟。思ったよりも迫力がある。これが門。
門の向こう側には。
そして後ろにもこんな立派な門が。
上から見た景色。向こう側に日月潭がキレイに見える。素晴らしい眺めです。
このお寺の中もすべて入ることができ、装飾でそれはそれは煌びやかでした。台湾の廟文化はどこにいっても満喫できます。
3.森の中のレストランでピザを食べてみた
たまたま見つけた、トトロの森を思わせるレストラン。本格的な窯があり、可愛く装飾がなされている屋外レストランでピザとパスタを食べてみた。蚊がたくさんいるので、2台の扇風機を全開にして、足に当てられ続けながら食べた。扇風機の影響で一瞬で冷めてしまうので、いそいで食べた。
パンも売っている。ドイツっぽいシンプルなパンだった。
日月潭の名物、紅茶のサービスもあり。ふくろうのコップで出てきた。なんとかわいらしい。ピザの他に「清面」というパスタも頼んだよ。
名物のピザは思ったよりも小さかったけど、パリッパリで、何種類ものチーズの味がしておいしかった。「きのこピザ」を頼んだからか、トマトソースが入ってなくて私好み。ふだんあまりピザを好んで食べない私だけれど、このピザは本当においしかった。さすがネットで高評価だっただけある。
4.床が透明なロープウェイで日月潭を上から堪能してみた
台北の猫空ロープウェイもだったけど、台湾のロープウェイはどうやら移動目的というより「ロープウェイに乗っている」という行為を楽しむというコンセプトがあるらしい。つまり、上がるだけでなく、何度も下がってまた上がる・・=長い間宙ぶらりんな状態で景色を楽しめる。
上がったり下りたり・・のんびり森の上を通過する。色も4種類でカラフル。
さらに、床が透明の「水晶」という名前の乗り物もある。もちろん人気なので、いつも並んでいる上に数が少なく、普通のよりも時間がかかる。その分スリルはより楽しめる。私たちも初めて乗ってみた。
直接下が見える・・・こわっ。思ったより怖い。
ロープウェイから見た日月潭。はっきりと形が見えた。
もう少しでも雲が多かったら全体が見えなくなるぐらい儚い感じがするね。
しかし頂上についてロープウェイを降りると、そこに絶景はない。なんにも見えない。代わりに「九村文化村」という民族色の濃そうなテーマパークがある。というかそれしかない。事前の検索で、値段の割に見る価値なし、という評価を見て入るのはやめたので詳細はわかりません。外からジェットコースターっぽいコースや、テーマパークの中にもうひとつロープウェイがあるのは見えました。子供向けなのかも?
入口はなにやら興味深い。
おみやげ屋さん以外なにもなく、散歩道すらなくどこにも行けないので5分後に帰りのロープウェイに乗って降りた。
ロープウェイとその景色を楽しめてよかった!
6.キャンプ気分を楽しめるホテルに泊まってみた
本日の宿泊は、日月潭唯一の夜市に近い伊達邵で。「有張床」というところに泊まったよ!外観はこんな感じだ。おしゃれ。ここの3階。
室内にテント!そして星を意識しているであろう証明。
夜になるともっと雰囲気が出ます。2人用テント3つが並んだ向かい側には・・
一人用のテントも並んでいる。
でも一人用は、足まで一応隠れる2人用とは違い、上半身だけ隠して下半身はむき出しにして寝るらしい。
この日は火曜日だったこともあり、3階のこの部屋は私たちの貸し切り状態でした!2人で1330元(約5千円)でこの広い部屋を使い放題はラッキーでした。
シャワーとトイレも貸し切り。ありがたかった。
とてもオシャレで広い部屋をまるまる使えて満足なのだけど、今度来る機会があったらもう一度ここを選択することはないかなと思った。その理由は3つ。
1.ゴキブリと蚊が出る。
2.シャワーのお湯の調節が非常に難しい。熱湯または水のどちらかになってやけどしそうになる。
3.証明と一緒にオシャレに飾られた網みたいなやつ。見た目は綺麗なのだけど、よく見ると虫の死骸だらけで相当汚れている。
とはいえ床は清潔だったし、歯ブラシやスリッパも用意されていたし、スタッフは皆若く礼儀正しかったのでバックパッカーにはおすすめかも。友達もできそうだしね!1度は泊まってみてもいいと思います。
なんせ部屋の中でテントで寝るなんてまあ、ちょっとぶっ飛んだアイデアで面白いし。私はいい経験になりました。
それにこんなに自然の中にあって、虫がいるなんて当たり前ですよね。窓から見た景色。
7.伊達邵夜市で珍しいものを食べ歩きしてみた
日月潭のほとりにある唯一の夜市。平日で若干雨も降るこの天気の中、食べようと事前に思っていた屋台はほぼすべて閉まっていて残念だった。3分の1ぐらいは閉まっていたと思う。けど、初めて見るおいしそうなものもあったので食べてみました。
そろそろ始まる時刻の夜市。人が少ない。
エビの天ぷらサラダ(65元)
野菜がたっぷりで全然見えないけど、中に大きなエビの天ぷらが入っている。2種類のマヨネーズがかけてあり、一つはなんとわさび味。シャキシャキの野菜とカラカラのエビ天を一緒に食べる。食べるの難しかったけどめちゃくちゃおいしかったです。この夜市で初めて見た食べ物!おためしあれ。
ピーナツもち(40元)
中身は普通のおもち。でもふっくらさせるのではなく、トングでぎゅっぎゅっと何度か押してやわらかくする。トッピングはピーナツ味にしたけど、他にもいろいろな味があった。基本的に甘い。あつあつのお餅と甘いトッピングは絶品でした。この夜市はお餅が有名みたいです。
しかしこれ以外は(肉を食べない)私たちは選択肢がなく、他に食べるものがなくて結局コンビニでやきいもを購入して晩御飯にしました。今はどこにでもある困った時のコンビニ。
8.日月潭の夕日を堪能できた
雨が降ったりやんだり、雲もずっとかかっていた微妙な天気でしたが、たまたま沈む夕日を見ることができた。美しい。
分刻みで空の色が変わる。
日月潭に来てよかった、と思う眺め。
9.日月潭名物の高級紅茶を、工場に直接買いに行ってみた
湖のほとりからバスに5分ほど乗っていくと「日月老茶廠」という製茶工場があります。外観も年期が入っている。
ここは日月潭红茶を作っている製茶工場で、1959年に建設されたそう。もともと台湾は烏龍茶の産地でしたが、1890年の日本統治時代に、日本人によって台湾で紅茶の製造と輸出が始められました。
しかし後に、インドやスリランカの紅茶生産力競争に負けて衰退し、今は見ての通り、建て替えもされずになんとか再建され、少量の健康な紅茶の製造と販売、また2階では予約制で食事も提供されているらしい。
高級紅茶18番や21番の小さな茶畑が工場のとなりにあります。
直売されています。この18番をここまで買いに来たのよ~!!
21番は直接買って飲んでみる。工場の奥に座れる木陰があります。最高!21番は3回まで水かお湯を足して飲めます。
夏の暑い日差しの中冷えた紅茶おいしかったなあー!
ちなみに18番は150gで980元(約3300円)でした。半月前にとれたばかりの新しい茶葉でした。通販やどの店で買うよりも安く、そして新鮮です。ぜひお茶にこだわりのある方は直接行って買うといいと思います。おすすめ。
10.船に乗って湖の真ん中にある拉鲁島に行ってみた
日月潭の上ではいくつもの観光船が運航しています。港は3つ。水社ハーバー、夜市のある伊達邵とこの拉鲁島。
これが拉鲁岛の上から見た景色。特段変わったものは何もない。
船を降りたすぐに売ってたマッシュルーム味のゆで卵はおいしかったよ!並んでるけど簡単に買えるのでおすすめです。
あと拉鲁岛にはひとつだけ、見どころ、というか慈恩塔という蒋介石の母や祀った建物がある。ちょっと歩くと見に行けます。
ちなみに船の乗客はほとんどが中国本土からのグループツアーの人たち。+地元の若い台湾人が少数。
少し驚いたのは、この島に降りる中国人観光客に向かって、ある台湾の宗教団体が中国共産党がいかにひどいことしているかを延々と叫んでいたこと。メガホン持って。中国人たちはもちろん、見ざる言わざる聞かざるを徹底していた。
万が一何か言いたくても恐怖政治だから何も言えないのだよ。分かってやりなよ台湾人。台湾にこんな無意味なことをする人たちがいるとは思わなくて驚いた。
ちなみに拉鲁岛へは船でなくても、バスでも行けます。わたしたちは今回、ロープウェイ、台中ー日月潭の往復バスチケット、船のチケットをひっくるめた券を買ったので船に乗ってみましたが、単独だったら乗らなくてもいいかなと思いました。
船の中では延々と担当の人が島の歴史とか見える景色の解説をしてくれますが、耐えれないほどうるさかったです。マイクの音よ・・・。中国語がわからなかったらさらに地獄だと思います。
――――――
この船に乗り終えて出発地点に戻ってきたのは正午ぐらい。ここで日月潭で他にやることがなくなりました。全部見た!行きたい場所は全部行った!まだ時間はあったけれども、バスで台中に戻ることに。時間があったので台中駅から徒歩5分で行ける宮原眼科に寄ってきました。
11.帰りに宮原眼科に寄ってアイス食べてきた
台中駅について歩くこと5分。途中でお昼ご飯に韓国鍋を食べて、着いたらこんな外観。
へ~。ここが日本統治時代には眼科だったんだ。今は台湾の若者に大人気のオシャレなデザートショップ。
中に入って納得。なるほどね~。
商品もオシャレオシャレ。本やCDの入れ物の中にお菓子が入って売られている。これ全部中身はお菓子。
中は人でいっぱいだったけど、ほとんどの人が何も買っておらず、携帯で写メや自撮りをしまくっているだけだった。確かに高級そうだからね。
お店を出て横には有名な宮原眼科のアイスが。こちらは並んでいる。なんで宮原眼科でアイスが有名なのかというと・・・
こういうことだそうだ。
並んで買ったよ!2つで370元(約1200円)。ちょっと高いけど、アイスの選択肢がとっても多いのでびっくりした。とくにチョコレートの種類が多いのがすごい。100%西アフリカチョコアイスとか、80%ウカンダチョコとか。ここでしか食べられない種類がたくさんあると思う。だからちょっと高くても価値あります。インスタ映えもするしね。
アイスクリームのほかに、お菓子も相当な種類の中から選べるよ!私はお花のおまんじゅうと、チーズケーキを選びました。パイナップルケーキとか台湾らしいのもありました。
まとめ
日月潭は新竹から行くのなら(片道約2時間)、1日(日帰り)では足りず、2日なら少し時間を持て余すかな?という感じでした。1日半がちょうど!という結論。
また、年がら年中曇ったり雨が降ったりしているので、そういう天気だとあきらめて行きましょう。天気予報はしょっちゅう雨や雷のマークが出ています。私が行った時も短時間雨が降ったよ。でも太陽も出ました。
自然を満喫したい、またいい空気をたくさん吸ってたくさん歩きたい人におすすめかな。しいて言えばあまり特別な感じがする湖ではなかったけど、8月初旬に行った限り、観光客もそんなに多くなく、周りやすかったです。
あと、地元の人はやっぱり台北や新竹に比べ、台湾語を使っている人が多かった。でも中国語で話しても全然大丈夫でした。人も親切だったよ。
あ、一つ残念だったことは、観光地のわりに食べるものが少なかった印象です。何度かコンビニで買いました。
とはいえ規模もそんなに大きくないので、行ったからには紅茶の工場も含めて、すべての日月潭を満喫できると思います。そして満足できると思います。