食のおいしさはダントツ桂林だった。桂林おすすめの食べ物4選【中国】
桂林のビーガンレポートでも取り上げましたが、レストランだけでなく定番の朝食やそのへんで偶然食べた”小吃”と呼ばれる軽食までに至って桂林の食は、今回旅行の中で訪れたどの地域よりもずば抜けておいしかった。
著名な観光地だからその商業化に合わせて食も他の地域より多様に発達したのかな~?と思いましたが、それにしては鉄道どころか路面電車すらもまだ通ってないちょっと不思議な桂林の町。
おかげで格安のタクシーを重宝し、その運転手さんが食への情熱を語ってくれたりしたので、食にこだわりのある住民が多いのかなと感じたりもしました。(私が接したのはほんの一部の方たちのみですが!)
前置きはこのぐらいで定番の桂林名物からご紹介します。
1.桂林米粉
予想以上においしかった桂林の名物朝ごはん、桂林米粉。
朝ごはんから麺類食べるの~!とちょっとびっくりしましたね。ホント世界の朝食ってピンキリである。しかも店によって値段がまちまち。2つめの写真の桂林米粉はたったの5元だった(約80円)。若い学生さんが列をなしていて地元の人に愛されている店でした。逆に観光地の陽朔では豪華で大きかったけど確か25元(約400円)しました。
どちらの写真もふんだんに具がのっていますが、実際の桂林米粉はシンプルな麺と少しの野菜が入った器が出てくるだけです。その後自分で好きなだけ具を入れることができます。味の調節も自由。酸っぱくしたり辛くしたりナッツを入れたり色んなパターンが試せます。ひとつの食べ物にこんなに幅があるのもめずらしいかも!?
地元の人は山盛り盛ってました。
スープの味も店によって何パターンか選べたので薄味にもでき、日本人にも優しい味でした。きっと好きな人多いんじゃないかな~?と思います。
ちなみに地元の人は毎日朝と昼の2回、桂林米粉を食べるという人もいてまじー!!
もう身体の80%ぐらいは桂林米粉でできてるよねきっと。でも豊富な味のおかげで飽きる事がないのかもしれない!桂林人効率的だな!
2.ビール魚(啤酒魚)
名前のとおりビールと一緒にぐつぐつ煮た魚の鍋。主に晩御飯としてあちこちのレストランで提供されていました。写真は2人前80元だったと記憶してます。味は上手く説明できないけどとってもおいしかったですよ!ビールが苦手な人も全然問題ないです。魚食べたの何か月ぶりだったからさらにおいしく感じたのかも。
話がそれますがこれを食べてた時、隣でイタリア人の大型おばさんが3人、中国人店員と中国あるある論争を繰り広げていました。
イタリアのおばさん:
「ホワイト!ホワイト!ホ・ワ・イッ!」
めっちゃ口とがらしてはっきり伝えているのに、中国人店員は何を言われているのかさっぱり分からない。
そして格闘の末、ワインを理解して赤ワインを持ってくる店員に
「ノー!!!!ノットレッド!ホ・ワ・イッ!」とめっちゃ抵抗するイタリア人おばさん。
結局店員だけではらちが明かず彼女たち自ら行動に出る。そうなのだ、彼女たちはどーしても魚料理には白ワインなのだ。
挙句の果てに隣の店に出向き、店員と一緒に白ワインを無事見つけて戻ってきた・・・と思ったら次は
「アイス!アイス!ア・イ・ス・キューブ!」と必死で伝えるイタリア人。そうなのだ、その白ワインは冷えてなければ断然意味がない。
店員がもう完全にお手上げだったので私も助けることにする。
私「どこかに冰がある?」
店員「冰?そんなものここにはないよ」
私「(え?氷がない?)うーん。。。絶対に必要だ。彼女たちはワインを冷やして飲まなきゃいけないの」
と言ったら店員は迷った末、隣の店に行ってやっとバケツ一杯の冰を貰ってきた。
その姿を見ておばさん3人は喜びの拍手。
一件落着。
☆
中国人の心の中「赤も白も同じワインじゃんかよ、外国人はやっぱ変でめんどくさい」
イタリア人の心の中「魚が売りのレストランが白ワインすら置いてないなんて到底ありえない。なんでこんな簡単なことにイチイチ途方もない時間がかかるのかしら。中国超カルチャーショック!」
☆
ってところでしょうか。
傍でそのお互いの文化的に分かり合えない様子を眺めていた私は「それほんま中国あるあるやー!」と勝手に同情してしまったのでした。外からの情報を継続的に断絶されている中国に住む人々、ホントに視野が狭く、困難に柔軟に対処できる能力が著しく欠けている印象があります。
ヨーロッパ人に人気がある中国屈指の観光地のど真ん中で働いている人がこんな状態なのだから色々絶望的です。
3.竹筒飯
これは桂林近郊などに住む少数民族、 ヤオ族の代表的な食べ物みたいです。味はとっても素朴。少しの肉と少しの野菜と大半がご飯。調味料は使われていません。塩さえ入ってない。
しかしこのボリュームで20元もするのはぼったくり気質である。ちょっと前までは10元だったみたい。ヤオ族の人たちは隙あらば観光客からぼったくろうとしてきます(これはある意味仕方がないです)。
竹筒飯の調理法が非常に原始的。薪で火を起こして竹筒飯やトウモロコシなどを焼きます。
インフラ生活とはほど遠い環境です。
4.デザート
ふらっと寄った中心街の屋台で食べたのがとってもおいしかった!こんな感じの軽食がたくさんあり、地元の女性たちも気軽に立ち寄って買っていました。こんなん毎日食べれたら幸せ!
ココナッツ味のだよ。。甘さも控え目でちょうどいい!毎日食べたい!フルーツだけでなくさつまいもやお餅も入ってるんですよ~!健康そう!
こちらはフルーツ盛りに甘い蜜をかけたもの。3種類の味から選べます。私は確かとうもろこし付きの蜜を選んだのでこうなった。フルーツも入れたいものを選べます。おいしかったな~。
こういうデザート系は桂林でしか見なかったな。他の都市でもあるはずだけど、どこでも気軽に手に入る桂林はやっぱ素晴らしい。
景色も独特で素晴らしいが食も豊富な桂林。またいつか再度来たいなと思ってます。