愛琴海購物公園と安藤忠雄氏【上海】
上海。2017年12月にオープンしたばかりの大型高級ショッピングモールに行ってみました。地下鉄10号線の龍柏新村駅にあります。
上海は各地下鉄の駅にこのような巨大ショッピングモールがあり、今もどんどんと建てられています。いったいどこまで突き進むのだろう上海・・・。
しかし名前がすごい。「エーゲ海ショッピング公園」
全貌を表現しにくい複雑な形のショッピングモールだったのですが・・・
とにかく曲線が多くモダンで、高級っぽい演出がされています。
大きな特徴の一つとしては、やたらとエスカレーターが多かったこと。1階ずつ上がっていくエスカレーターがあるのはもちろんなのですが、なんと2階一気にあがっちゃうエスカレーターがどーんと正面に設置されていた。エスカレーターだらけ。
これが2階ごとにありました。ベビーカーは禁止のようです。
あと気づいたこととしては高級ショッピングモールのわりにお店の天井はかなり低かったこと。真ん中が吹抜けになっていることで開放感を感じられるようにはなっていたけど。
火曜日の午後だったからかもしれませんが人はかなり少なかったです。オープン当時はものすごい人だかりだったそうですが。週末は今もたくさん来るのかな。あと夜のライトアップが綺麗だそうです。時間があれば夜も行ってみたかったな。
しかしこんな規模のショッピングモールが次々と建設されまくってほんと上海は活気にあふれています。ほとんどの現代風ショッピングモールの中にはフィットネスクラブがあったり映画館があったり、いちいち広い。イベントもしょっちゅうしてるしすごいです。
このショッピングモールのもう一つの大きな特徴は、8階に安藤忠雄氏が設計した図書館兼本屋があるとのこと。そうよ~実はそれ目当てで来てみたんですよ~!しかも私、日本に帰って真っ先に行きたいところってまずジュンク堂なんで。
「光の空間」っていうテーマらしいです!やばいこういう雰囲気好き!色合いも素敵だね!
正面から見たやつ。一番上にも3列で本がずらーっと並んでるのがなんか好き。実用的ではないけど芸術的。
正面の真ん中は2重構造になってたよ。
空中にも書棚が浮いてる。実利性を目的に作られたんじゃないだろうけどあんなとこに本あったら取るのに苦労するよなーと考えてしまう。芸術芸術。石庫門のイメージに若干似てない?
本は基本的に売ってるんだけど、読むのもOKなようで子供たちがたくさんいました。
建築についても安藤忠雄氏についても何の知識もないけど、これって曲線と直線のコントラスト?光とゆるやかなカーブを描くことで全体的に優しい雰囲気をつくる反面、軍隊的に規律の正しい個々の四角をたっぷりはめこんで構成する、みたいな発想が斬新なのかな?四角形にのまれてしまいそうです。四角が主役で本が脇役に見えるね。
しかしこんなエレガント空間でも地べたに座っちゃうとか何なの。
さらに本屋さんの顔であるショーケースがすべて国家主席についての1冊の本で統一されてるって何。しかも各国語翻訳版。売る気ないよねー。世界中のすべての人々がこの偉大な本を読んでいるんだ!っていうアピールかな。日本語もあったよ。こういう表面的な行為が得意な国だなあとつくづく思う。ちなみに何が書いてあるかはだいたい想像つきますね!
レジ横には安藤忠雄氏の作品集がこっそり置いてありました。