弱点☆schwachとSchwäche【ドイツ語表現】


日本語の「弱点」と「弱み」ってどう違うんだっけ?

・・・と考え始めてこの記事を書き始める前に10分も消費してしまいました。

 

「私の弱点/弱みは数学だ」

というと、私は数学が苦手だという意味だけど

「私の弱点/弱みはチョコレートだ」

というとチョコレートが好きすぎて誘惑に負けちゃうって意味でしょう?

 

今日はそのドイツ語の言い方を学びます。

まず「弱い」のドイツ語はschwachという形容詞を使う。

つまり

Ich bin schwach.

というと、

「私は弱い」

つまり身体に力が入らない的な感じでしょうか。

 

他にも

Ich fühle mich heute schwach.

これも似た感じで、

「今日は体に力が入らない気がする」

という意味です。

疲れていたり体調が悪かったりするときに使います。

Ich fühle michについて 

 

Ich werde immer schwächer.

「だんだん弱ってきたぁ」

年齢を感じたときなどにいう比較級を使った表現もあります。

schwach – schwächer – am schwächsten

 

また形容詞「弱い」は人以外にもいろいろあります。

1)Der Yen ist schwach.

2)Der Motor ist schwach.

3)Der Kaffee schmeckt schwach.

4)Die Batterie ist schwach.

5)Das Argument klingt schwach.

 

日本語訳

1)円が弱い

2)エンジンが弱い

3)コーヒーの味が薄い

4)バッテリーが弱い

5)その根拠は弱いっぽいなぁ。

 

「味が弱い」日本語では「薄い」ですが、ドイツ語ではschwachといえますね。今気づいた。

☆☆

 

それでは形容詞schwachにin Dをつけてみよう。(D=三格)

例文をどうぞ。

1)Ich bin schwach in Mathe und Geschichte.

2)Er ist schwach in Fremdsprachen.

3)Sie ist schwach im Schwimmen.

4)Viele Erwachsene sind schwach im Malen.

5)Das Team ist schwach in der Verteidigung.

 

日本語訳(意訳)

1)私は数学と歴史が苦手。

2)あの人は外国語が苦手。

3)あの人は水泳が苦手。

4)お絵描きが苦手な大人は多い。

5)あのチームはディフェンスが弱いね。

 

in のあとの名詞が「苦手」という意味になります!

別に「弱い」と訳してもいいけど。

ドイツ語の文法に弱いねん=Ich bin schwach in der deutschen Grammatik.

普通に通じる。

ね。

ちなみに1)の学校の教科系は冠詞がいりません。固有名詞として記憶しておこう。

たとえばGeschichteと冠詞なしで言うとこれは「歴史」という科目の意味です。

これにdie Geschichteとか言っちゃうと「お話」などという意味になってしまうので、注意してね。

教科は冠詞なしで!

☆☆

 

次。

名詞バージョンはSchwächeといいます。女性名詞。

「弱い」の名詞は「弱み」でしょうか。

冒頭でちょっと弱点と迷って考え込んでしまったのですが、「弱点」でもよさそう。

しかしどちらも先ほど言ったように、負の要素と生の要素、つまりネガティブな意味とポジティブな意味を持っています。

 

先にネガティブのほうから見ていきましょうか。

例文からどうぞ。

1)Was ist deine Schwäche?

2)Meine größte Schwäche ist Ungeduld.

3)Ich kenne alle meine Schwächen.

4)Jeder Mensch hat seine Schwächen.

5)Ich will die Schwäche überwinden.

6)Ihr Mitgefühl ist ihre Stärke, aber manchmal auch ihre Schwäche.

 

日本語訳

1)あなたの弱点は何ですか?

2)私の最大の弱点は焦りであります。

3)私は自分の弱点をすべて知っている。

4)誰にでも弱点はありますよね。

5)弱さを克服したいよ。

6)思いやりはあの子の強さだけど、時には弱さでもあるね。

 

「弱点」や「弱さ」や「弱み」をネガティブな意味でとらえた例文たち。

なんとなく使い方がわかったでしょうか?

あなたの弱い所はなんですか?

考えて例文を作ってみてね。

ちなみにSchwächeは複数形があり、Schwächenと言いますよ。

 

 

それでは次、ポジティブ(?)にもとらえられる方。

これにはeine Schwäche für A haben(A=四格)という決まった表現を使います。

好きすぎて弱い、またはそれに関しては甘くなる、なんでもやっちゃう、みたいなやつです。

例文。

1)Ich habe eine Schwäche fürs Malen.

2)Ich habe eine Schwäche für meine Schwester.

3)Er hat eine Schwäche für blonde Frauen.

4)Sie hat eine Schwäche für Süßigkeiten. Aber sie muss auf ihre Gesundheit achten.

 

日本語訳

1)私は絵画に弱い。

2)私は妹に弱い(甘やかしてしまう)

3)あいつはブロンドの女性に弱い。

4)あの子甘い物に弱い。でも健康には気をつけなきゃ。

 

たとえば1)の意味だと絵が好きすぎていろんなもの買い集めちゃうとか、特定の絵をいくら遠くても見に行っちゃうとか。

あなたは何に(好きすぎた結果)弱いですか?

いろんな例文が作れそうですね。

☆☆

 

まとめ

1)形容詞のschwach

人が主語だと身体に力が入らないとか弱ってる感じ。通貨やバッテリーなどが主語になることも多い。

2)形容詞のschwach in D

Dが苦手だという意味。

3)名詞のSchwäche

純粋な弱点、または弱いところ。

4)名詞のeine Schwäche für A haben

Aが好きすぎて弱い。別名甘い。

 

動画解説はこちら↓

 

 

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