【動詞】einfallenとauffallenの使い方☆思いつく・思い出す・気づく【ドイツ語表現】


einfallenとauffallenは使い方も意味も似ているため私は以前、混乱した経験があります。

今回はこの2つの動詞の意味と使い方を実践的に提示したいと思います。

 

基本的にeinfallenの意味は「思い出す」「思いつく」の2通り、

auffallenは「気づく」「目立つ」といった意味があります。

 

どちらも分離動詞三格支配の動詞と、文法が共通しています。

einfallenの意味は「思い出す」「思いつく」の2通り、

auffallenは「気づく」「目立つ」といった意味があります。

日本語では思い出す、気づく、目立つといった表現をする場合「私はXを思い出す」のように、主語が人、対象物が目的語になります。

しかし、ドイツ語はその逆。

・私はXを思い出す

= X fällt mir ein.

 

・私はXを思いつく

= X fällt mir ein.

 

・私はXに気づく

= X fällt mir auf.

となります。対象物が主語、人が目的語です。

日本語を直訳して“Ich falle X auf.(×)”と自分を主語にして言ってしまわないように気を付けましょう。

 

さらに過去の形になった場合はhabenではなくsein動詞になります。

・私はXを思い出した

=X ist mir eingefallen.

 

・私はXを思いついた

=X ist mir eingefallen.

 

・私はXに気づいた

=X ist mir aufgefallen.

ドイツ語のほとんどの動詞はhabenを取り、seinは少数派であることからつい“X hat mir eingefallen.(✖)”と言ってしまいがちですが、einfallenもauffallenもsein動詞です。

それでは次に、実際によく使われる例文を見ながら意味とともに見ていきましょう。

 

 

einfallen(1)☆思い出す

例)

A:Wenn ich Leipzig hören, fällt mir sofort Bach ein.

=ライプツィヒって聞いたらすぐにバッハを思い出す。

B:Ja? Ich erinnere mich eher an Napoleon.

=そぉ?僕はナポレオンのほうが思い出すかも。

ーーーーーーーー

・Mir fällt gerade sein Name nicht ein.

=彼の名前をド忘れした(今だけ思い出せない)

・Mir ist gestern eingefallen, dass ich keinen Reis mehr habe.

=お米がもうなかったこと、昨日思い出した。

この例文はすべて対象物を以前に知っていて、何かのきっかけでふと思い出したという意味です。

sich erinnern an A(=四格)も同じく「思い出す」という意味です。

einfallenの意味にはふと偶然思い出す、以前の記憶が舞い降りてくる、といったニュアンスがあります。人が意思をもって「思い出そう」と努力したわけではないので人を一格にできないわけですね。

逆に意思を持って思い出した場合はsich erinnernのほうを使います。

 

 

einfallen(2):思いつく

例)

A:Mir ist eine neue Regal für das Spiel eingefallen.

=このゲームの新しいルール思いついたんだけど。

B:Wie bist du auf die Idee gekommen, eine neue Regel einzufügen?

=どこからそんなアイデアわいてきたの?

ーーーーーーーーーーーー

A:Hast du irgendeine Idee?

=なんかいい考えある?

B:Mir fällt gerade nichts ein.

=今は何も思いつかないなぁ。

これらのeinfallenは「新しいアイデアがわく、思いつく」という意味で使われています。

ひとつめのように、以前に知ったことを“ふと思い出した”という意味ではありません。

=auf die Idee kommenと似た意味ですね。

 

 

auffallen(1):気づく

例)

1)Niemandem fällt meine neue Frisur auf.

=新しい髪型に誰も気づいてくれない。

2)Mir ist aufgefallen, dass die Milch sehr sauer schmeckt.

=この牛乳すっぱい味がする。

3)Mir ist aufgefallen, dass du heute still bist. Geht’s dir nicht gut?

=今日静かだね、体調が悪いの?

これらはすべて五感から察知して気づいたものです。

1)は視覚、2)は味覚、3)は聴覚ですね。そのような「気づき」を表現するときにauffallenを使います。

ふと何もないところから思い浮かぶ「気づき」はeinfallenのほうです。

 

 

auffallen(2):目立つ

例)

du fällst mir auf.

=(目立ってたから)君が目についたよ。

Ich möchte bloß nicht auffallen.

=私はとにかく目立ちたくない。

ーーーーーーーーーーー

Die Frau ist sehr auffällig.

=あの女性は目立っている。

Auffällig finde ich vor allem ihr merkwürdiges Verhalten.

=目立つのは特にあの人の変な行動だね。

auffallenは形容詞auffällig seinと表現されることも多いです。

外見が目立つ、行動が目立つ、どちらにも言えます。

 

最後にもう一度einfallenとauffallenの意味を比べてみましょう。

1)Mir ist aufgefallen, dass ich keinen Reis mehr habe.

2)Mir ist eingefallen, dass ich keinen Reis mehr habe.

この文はどちらも違和感なく使える表現です。何が違うのでしょうか?

違いは意味です。

1)はお米がもうなくなっていることを、視覚的に気づいたという意味です。

つまり台所に置いてあったお米の袋の中身がからっぽだった→ないことに気づいた→auffallen

それに対して2)は、以前からもうお米がなくなっていることを知っていたけど忘れていたという意味です。

ふとある時にそういえばお米がもうなくなっていることを想い出した→eingefallen

 

つまり1)の意味は

Ich habe gesehen, dass ich keinen Reis mehr habe.

(お米がもうなくなっているのを見た。)

2)の意味は

Ich habe mich daran erinnert, dass ich keinen Reis mehr habe.

(お米がもうなくなっているのを思い出した)

と置き換えることができます。

 

まとめ

einfallen

1)(ふと)思い出す=sich erinnern

2)思いつく=auf die Idee kommen

auffallen

1)(五感で)気づく=merken

2)目立つ=auffällig sein

動画解説も見れます。

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