前置詞とは?前置詞の使い方【ドイツ語文法28】


ドイツ語の前置詞って何?どういう使い方をするの?をここでまとめて説明します。
まずは例文を見てみましょう。

Seit einer halben Stunde warte ich auf dich.
(30分前からあなた待っているんだけど。)

Wir treffen uns um acht vor dem Bahnhof.
(8時駅の前で待ち合わせしよう。)

文に出てくるseit, auf, um, vorなどの短い語のことを前置詞(Präposition/Verhältniswörter)といいます。

前置詞は必ず名詞や副詞、代名詞の前に置かれ、1語のみで使うことはできません
(1語で出てきたらそれは前置詞ではなく、分離動詞や連語です。※ab und zu =時々 など)

上の文では

seit + einer halben Stunde
auf + dich
um + acht
vor + dem Bahnhof

のように何らかの語とくっついています。

前置詞の後につく語をまとめて語群(Wortgruppe)といいます。

ドイツ語の前置詞は、語群の内容によって4種類に分けられます。(プラス動詞とくっついた前置詞)

そしてそれぞれの前置詞には、二格・三格・四格のいずれかの名詞がつきます。

この4種類の前置詞について、ここではさらっと理解しておきましょう。

 

1.場所を表す前置詞(lokal: wo/wohin?)

A:Wo treffen wir uns morgen?
(明日どこで待ち合わせする?)

B:
Wir treffen uns neben der Schule.
(学校の横で待ち合わせしよう。)

Wir treffen uns vor der Schule.
(学校の前で待ち合わせしよう。)

Wir treffen uns hinter der Schule.
(学校の後ろで待ち合わせしよう。)

Wir treffen uns in der Schule.
(学校の中で待ち合わせしよう。)

neben(横), vor(前), hinter(後ろ), in(中)などが、場所を表す前置詞です。
学校のどの場所で待ち合わせするかを前置詞を使って表しています。

上の例のようにどこで?(Wo?)という疑問詞に答える形は前置詞+三格がつきます(der Schule)。

また、どこに?(Wohin?)という質問には前置詞+四格で表されます。

A:Wohin gehst du?
(どこに行くの?)

B:Ich muss in die Schule gehen.
(学校に行かなきゃならないんだ。)

同じ前置詞“in”でも使い方によって三格がつくときと四格がつくときがあります。

 

2.時間を表す前置詞(temporal: wann?)

A:Wann treffen wir uns?
(いつ待ち合わせする?)

B:
Wir treffen uns um 18 Uhr.
(18時に待ち合わせしよう。)

Wir treffen uns gegen 18 Uhr.
(18時前後に待ち合わせしよう。)

Wir treffen uns kurz nach 18 Uhr.
(18時すぎに待ち合わせしよう。)

Ich bin ab 18 Uhr frei.
(18時からずっと空いてるよ。)

um(時間の前につく), gegen(前後), nach(すぎ、後), ab(から)などは時間を表す前置詞です。
18時、のような時間の場合は冠詞がつきませんが、たとえばgegen+四格、nach+三格など、三格と四格がつく前置詞の両方があります。

(0時~9時までのときは数字のあとのUhrを省略する。10~24時のときはUhrをつける。)

 

3.方法を表す前置詞(modal: wie?)

A:Wie bist du hierher gekommen?
(どうやってここに来たの?)

B:Ich bin mit dem Auto gekommen.
(車で来たよ。)

―――――――

A:Wie möchtest du deinen Kaffee?
(あなたのコーヒー、何を入れましょうか?)

B:Nur mit Milch und ohne Zucker.
(ミルクだけで砂糖はなしで。)

――――――――

A:Woraus besteht der Tisch?
(この机は何でできてるの?)

B:Dieser Tisch besteht aus Aluminium.
(アルミニウムからできてるね。)

方法(wie?)を表す前置詞は非常にたくさんあり、その用法も多様です。
とてもここで一言で説明できるような単純なものではありません。
お決まりの言い回しなどもあるので徐々に覚えていきましょう。

 

4.理由を表す前置詞(kausal: warum?)

A:Warum seid ihr alle so spät gekommen?
(なんでみんな遅れてきたの?)

B:Wegen eines Unfalls hatte der Zug Verspätung.
(事故のせいで電車が遅れたんだ。)

――――――――

A:Warum verhält sie sich wie eine Helikopter-Mutter?
(なぜ彼女はモンスターペアレンツ的な態度をとってしまうのでしょう?)

B:
Aus Angst um ihr Kind kann sie nicht damit aufhören.
(彼女は子供の心配からそれがやめられないのです。)

wegen(~のせいで), aus(から), vor(~のあまり)などが理由・原因を表すときに使う前置詞です。
今までは三格と四格のみでしたが、稀に2格がつく前置詞もあります。wegenは二格の前置詞です。二格支配は比較的少ないので覚えやすいです。

 

5.その他(動詞+決められた前置詞)

4種類の前置詞の他にも、特定の動詞に決められた前置詞がつく表現がドイツ語にはたくさんあります。

たとえばwartenは必ずmit+三格またはauf+四格がつく、というような決まりです。

ほんの一例をあげると

beginnen + mit +三格
(~を始める)

achten + auf +四格
(~に注意する)

arbeiten + an +三格
(~で仕事をする)

bitten + um +四格
(~をお願いする)

ärgern + über +四格
(~に対して怒る)

などなど、これらは丸覚えするしかない動詞と前置詞の組み合わせです。

つまりドイツ語の大概の動詞は直接三格または四格がつくか、前置詞を通して三格または四格がつくのです。

動詞の変化形を覚えるだけでなく、動詞の格支配や前置詞まで覚えて初めて、目的語を加えた完全な表現ができるのです。
動詞は本当に大変ですね。

ドイツ語前置詞のまとめ:

・前置詞の後には二格、三格または四格の語群がつく。

・前置詞は語群の内容によって4種類に分けられる。

・同じ前置詞でも場合によって三格がついたり四格がついたりする場合がある。

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