動詞verbringenの使い方【ドイツ語動詞】


ドイツ語の動詞verbringenはよく「(時間を)過ごす」と日本語では訳されていることが多いかと思います。

が、日本語母語者が間違って使っているのを耳にすることがまあまああります。

 

たとえば

「今日は実家で過ごしてるんだ」

というごく普通の日本語をドイツ語にそのまま訳してしまうと

✖ Ich verbringe heute bei meinen Eltern.

このような文は存在しません。

上記の文は何がおかしいですか?

 

そうです。verbringenは四格をとる動詞なのに、上の文には四格がどこにも見当たりません。

時間を過ごすのだから、時間を表す名詞を四格にして入れなければならないというのがverbringenという動詞です。

そしてheuteは名詞ではなく副詞なので

「今日を過ごす」とドイツ語では言えないわけですね。

じゃあどう言えばいいのかというと、名詞であれば何でもいいです。

たとえば

Ich verbringe den Tag bei meinen Eltern

=その日を実家で過ごすんだ。

であればden Tagが四格になるので問題ないですし

 

Ich habe den ganzen Tag bei meinen Eltern verbracht.

=一日中実家で過ごしたんだ。

これでもden ganzen Tag(一日中)が四格なので問題ありません。

 

このように四格(時間を表す名詞)を必ず入れて「どの時間を過ごす」と表すのがverbringenなのです。

bleiben(留まる)やsich aufhalten(滞在する)と同じようにverbringenを使ってしまう人を多く見受けますので注意を。

verbringenの四格としてよく使われる名詞は

Zeit

Tage

Woche

Jahre

Heiligabend

Weihnachten

などごく普通の時間の名詞に加え、一定の期間を表す名詞などもあります↓

der Urlaub

die Reise

der Auslandsaufenthalt

die Kindheit

das Leben

まだまだたくさんあります↓

【ドイツ語単語】時間、曜日、月、季節 “Zeitbegriff”

ただ、時刻だけはverbringenと一緒には使えないですね。

日本語でも同じなので明確かとは思いますが

「私は10時を家で過ごす」という文は存在しません。「10時に家にいる」といいますね。

「過ごす」という動詞は一定期間の時間の幅が必要なので、あまりに時点が一瞬である時刻のような名詞は使えないです。

ただ「朝を気持ちよく過ごす」の「朝(Morgen)」のように束の間や数時間でも時間の経過を感じれる名詞は普通に使えます。

 

 

それでは例文を見てみましょう。

緑の部分が大事な大事な四格です。

いつをどこで(場所の前置詞と)過ごす」や「いつをどうやって(mit D)過ごす」などの文が多いです。

1.Meine Oma verbringt viel Zeit im Garten.

2.Ich verbringe meine Freizeit gern im Internet.

3.Die meisten Deutschen verbringen Heiligabend bei der Familie.

4.Sie muss zwei Jahre im Gefängnis verbringen.

5.Ich habe meine Kindheit in der Schweiz verbracht.

6.Er verbringt sein ganzes Leben mit Büchern.

訳↓

1)おばあちゃんは庭でいっぱい時間を過ごしてる。

2)自由時間はネットするのが好きなんだ。

3)ほとんどのドイツ人はクリスマスイブを家族と過ごす。

4)2年間刑務所に入らなければならない。

5)子供の頃スイスで過ごしたんだ。

6)この人は人生すべてを本を読んで過ごしている。

 

また、Urlaub(休暇)やReise(旅行)などの名詞ともよく使われます。

なぜならこれらの単語には休暇期間、旅行期間、という期間という意味も含まれているからですね。

1.Ich möchte meinen nächsten Urlaub in Italien verbringen.

2.Viele verbringen gern ihren Urlaub am Meer.

3.Wo hast du deinen letzten Urlaub verbracht?

訳↓

1.次の休暇はイタリアで過ごしたいなぁ。

2.休暇を海ですごすのみんな好きだよね。

3.前の休暇はどこで過ごした?

ちなみに日本語ではあまり「休暇」という言葉は使わず、「旅行」という言葉を好みますね。

しかしドイツ語は逆で「旅行(reise)」をあまり使いません。「休暇(Urlaub)」が一般的です。

それは旅行先の過ごし方の概念が少し違うからかもしれません。

ドイツ人が仕事の有給を使って休暇にいくというのは大概の場合、田舎や海、山といった自然の多い場所にいって1~2週間ゆっくりダラダラすごしたり、ハイキングをしたりして「非日常でゆっくりして回復」目的でいくことを休暇に行くと言っているからです。

さらに毎年同じ場所に行くことがほとんどで、泊まる宿も同じ、行くカフェも同じ・・・のような家族も多いです。

逆に日本は「旅行」といえば新しいものを見たり、観光地を周ったり、ご当地グルメを食べたりとせっかくはるばる来たのだからたくさん見なくては、体験しなくては、という動き回る旅行が一般的な気がします。このような過ごし方をするときはドイツ人もReiseと呼んで使い分けています。

しかしドイツ人が日本人のいうReiseをすることは特に年配になればなるほど非常に稀な印象を受けます。だから一般的には有給を使ってどこかの田舎に行くときはUrlaubというんですね。

 

最後にverbringenの変化形で終わりましょう。現在も過去も不規則変化です。

verbringen 現在形 過去形 現在完了形
ich verbringe verbrachte habe verbracht
du verbringst verbrachtest hast verbracht
er, sie, es verbringt verbrachte hat verbracht
wir verbringen verbrachten haben verbracht
ihr verbringt verbrachtet habt verbracht
sie verbringen verbrachten haben verbracht

 

 

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