zahlenとbezahlenの使い方と徹底比較【ドイツ語動詞】


zahlenとbezahlenはどちらも基本的に「(お金を)払う」という意味で、とても似ています。

しかしすべての文に対してどちらを使ってもいい・・というわけではありません。

 

基本的にbezahlenはほとんどの文に使うことができますが、zahlenは日本語の「お金を払う」すべてに適応はできません。

じゃあとりあえずbezahlenだけ覚えとこ・・・

というのはあなたがまだ初級であれば、お勧めします。

 

それ以上知りたい方は次へどうぞ。

またbezahlenも、シチュエーションによってzahlenのほうが自然だということもあります。

そして書き言葉ではbezahlenを使い、話し言葉ではzahlenを好む人が多い傾向があります。

 

ここでは2つの動詞を文法とともに、そして文法だけではわからないネイティブの使い方の感覚とともに、しっかり見ていきたいと思います。

*動詞の「お金を払う」のみの解説です。

*表記:A=四格・D=三格

☆☆

 

自動詞

基本的にどちらの動詞も他動詞の表現の方が多いですが、日常会話では自動詞で使われることも多いです。(他動詞=四格がつく動詞、自動詞=四格がつかない動詞)

自動詞として使われる典型的な表現を一度見てみましょう。

Diesmal zahle ich.

Diesmal bezahle ich.

=今回は私が払うよ。(おごるよ)

☆☆

Ich möchte gerne zahlen.

Ich möchte gerne bezahlen.

=お勘定をお願いします。

☆☆

Zahlen Sie zusammen oder getrennt?

Bezahlen Sie zusammen oder getrennt?

=一括ですか、それとも別々ですか?

☆☆

Zahlen Sie bar oder mit Karte?

Bezahlen Sie bar oder mit Karte?

=現金とカードどちらで支払われますか?

 

レストランでの食事や店員さんとの会話などによく出て来る典型的な会話ですね。

その時に使われるzahlen/bezahlenは自動詞であることが多いですね。

これらの文はzahlenとbezahlenの違いはほとんどありません。

ただ、最後の2つの質問文はzahlenを使う方が自然な感じがあります。

しかしmöchtenをつけた文であれば、bezahlenを使うのが自然です。(Möchten Sie bar oder mit Karte bezahlen?)

☆☆

 

他動詞

zahlenもbezahlenも基本的には四格(A)の目的語がつきます。

タクシー代を払う

本代を払う

授業料を払う

など、「~を」の部分が四格目的語ですね。

 

この四格目的語は物や対象物の場合と、人の場合があります。

たとえばタクシー代や本代や授業料は物・対象物ですね。

タクシーの運転手に(お金を)払う

先生に(お金を)払う

人の場合もドイツ語では四格目的語を取ることができます。

 

まずは人以外の物・対象物から見ていきましょう。

☆☆

 

物・対象物

タクシー代や本代、時計代などの物・対象物を払う時はbezahlenが自然です。

zahlenも文法的には四格をつけれるので正しいですが、非常に違和感があります。

△Ich zahle den Kaffee.

〇Ich bezahle den Kaffee.

=コーヒー代を払う。

☆☆

△Ich zahle das Buch.

〇Ich bezahle das Buch.

=本代を払う

☆☆

△Ich zahle das Taxi.

〇Ich bezahle das Taxi.

=タクシー代を払う。

△は変に聞こえるのでbezahlenをお勧めします。

日本語では「~代・~の料金」などをつけなければいけませんが、ドイツ語はつけずに使えます。

直訳すると「タクシーを払う」「コーヒーを払う」と言って全然問題なし。

 

この表現で唯一zahlen/bezahlenどちらを使っても感覚的に同じなのが、請求書、手数料、合計金額、税金、罰金など、目的語にお金に関する単語が来たときです。

この時はよくzahlenも使われます。

〇Ich zahle die Rechnung.

〇Ich bezahle die Rechnung.

=請求書を払う。

☆☆

〇Ich zahle die Summe.

〇Ich bezahle die Summe.

=合計金額を払う。

☆☆

〇Ich zahle die Gebühr.

〇Ich bezahle die Gebühr.

=手数料を払う。

☆☆

〇Ich muss die Strafe zahlen.

〇Ich muss die Strafe bezahlen.

=罰金を払わないといけない。

☆☆

〇Ich muss viel Steuern zahlen.

〇Ich muss viel Steuern zahlen.

=税金いっぱい払わなきゃ。

☆☆

 

それでは「タクシー代に5000円払う」のように、金額も言いたい時は?

その時は〇〇円が四格目的語、そしてタクシー代はfürの後にきます。

Ich zahle 5000 Yen für das Taxi.

Ich bezahle 5000 Yen für das Taxi.

bezahlenでもzahlenでも同じです。

 

さらなる例文をどうぞ↓

Ich habe drei Euro für das Eis gezahlt.

Ich habe drei Euro für das Eis bezahlt.

=アイスに3ユーロ使った。

☆☆

Ich zahle 30 Euro fürs Internet.

Ich bezahle 30 Euro fürs Internet.

=ネット代に30ユーロ払っている。

☆☆

Ich zahle bei Abema 960 Yen für das Abo.

Ich bezahle bei Abema 960 Yen für das Abo.

=AbemaTVに月額960円払っている。

*das Aboの直訳は定期購読、定期視聴。

例文のアイスのように一度きりの場合はbezahlen/zahlenどちらも同じぐらいですが、定期的に支払っている場合はzahlenのほうがやや優勢。

 

タクシーの運転手や先生、美容師など、誰かに自分のために働いてもらった結果、なんらかの報酬を支払う時には四格目的語を使います。

Ich bezahle dich.

とは、「私は君に報酬を支払う」という意味です。

そして、この場合、zahlenは使えません

×Ich zahle dich.

 

それではさらなる例文を。

Ich habe Sie schon bezahlt.

=もうあなたに支払いましたよ。

☆☆

Hast du den Vermieter schon bezahlt?

=もう大家さんに払った?

☆☆

Ich bezahle meinen Chinesischlehrer.

=中国語の先生にお金を払う。

Ich bezahle meinen Lehrer für den Unterricht.

=先生に授業料を払う。

☆☆

Ich bezahle meine Friseurin.

=美容師さんにお金を払う。

Ich bezahle meine Friseurin dafür, dass sie mir die Haare schneidet.

=美容師さんに、髪を切ってもらう報酬を払う。

人に払う料金の内容を言うときはfür Aを補助的に付けることができます。

しかしつけなくても文は成立しています。

☆☆

 

それでは次。

「タクシー運転手に5000円払う」のように料金を付け加えたい場合は?

Ich zahle dem Taxifahrer 5000 Yen (für die Fahrt).

人が四格ではなく、三格になる!

そして金額が四格。

zahlen+D(人)+A(金額)という構造です。

bezahlenは文法的にはOKだけど違和感満載。だからこの方程式はzahlenで覚えよう。

 

あーややこしいね!

私も書いてて、なんて複雑なんだと思います。でも言語ってそんなもんです。日本語もそう。

 

ここまで一気に読んだあなたはそれだけでも根気がある。

でも全部一度に覚えてしまおうとせず、できそうなところから勉強していってください。

ブログのすべてのページはいつでも見返せるよう、ずっと公開しているから安心してください。

 

それでは本題にもどって例文。

Ich zahle dem Vermieter 500 Euro (pro Monat).

=大家さんに(月に)500ユーロ払っている。

☆☆

Ich zahle meinem Lehrer 30 Euro (pro Stunde).

=先生に(一時間に)30ユーロ払っている。

☆☆

 

それでは次の次。

zahlen D A の表現でAに〇〇円のような金額が入らない場合は、意味が異なります。

たとえば

Ich zahle dir den Kaffee.

この意味は先ほどのように「あなたにコーヒー代を払う」という意味ではなくて、「あなたのコーヒー代を払ってあげる」

つまりおごってあげるという意味になります。

 

いいですか!

Ich zahle dir 50 Euro.

=あなたに50ユーロ払う。

Ich zahle dir das Eis.

=アイス代をおごってあげる。(あなたの代わりに払ってあげる)

ややこしい!

でも間違ったら意味が異なってしまう!

 

例文でも見て慣れておきましょう。

Ich bezahle dir die Fahrkarte.

=切符を買ってあげる。

☆☆

Mein Mann bezahlt mir die Krankenversicherung.

=夫が私の健康保険料を払っている。

 

この使い方はたとえば両親が子供の習い事代を払うというような例が典型的かもしれません。

私は小さい頃ピアノを習っていたので

Meine Eltern haben mir den Klavierunterricht bezahlt/gezahlt.

=両親は私のピアノお稽古代を払っていた。

ということができます。

 

ちなみにもしピアノの先生に両親が支払うと言いたければ

Meine Eltern haben den Klavierlehrer für meinen Unterricht bezahlt.

=両親はピアノの先生にレッスン代を支払う。

 

そしてレッスン代が一回4000円だったので

Meine Eltern haben dem Klavierlehrer 4000 Yen (pro Stunde) gezahlt/bezahlt.

=両親はピアノの先生に一時間4000円払っていた。

 

という言い方になります。

小さい頃に習い事をしていた方は同じように文を作って練習してみるといいかもしれません。

☆☆

 

いったんここで切ってまとめましょう。

まとめ。

・物や対象物の代金を支払う場合は

bezahlen+四格。zahlenは不可能ではないがちょっと不自然。

Ich bezahle den Kaffee.

☆☆

・でも領収書、罰金、税金のように四格にお金に関する単語が入る場合はzahlenでもbezahelnでもOK。

☆☆

・人に自分のために働いてもらった代金を支払う場合は

bezahlen+四格(人)。zahlenは不可。

Ich bezahle den Friseur.

☆☆

・でも人に支払う金額を入れる場合、人は三格になり、金額が四格。

Ich bezahle dem Friseur 100 Euro.

☆☆

・四格の金額が物になった場合、三格の人にそれを買ってあげるという意味になる。

Ich bezahle dir den Kaffee.

=Ich bezahle den Kaffee für dich.

☆☆

私も何度も見直しながら書きました。ややこしい!

例外:Ich zahle 500 Euro Miete.(Mieteの前にはfürをつけずに口語でいうことが多い。)

 

動画はこちらです↓

年末年始日本に帰ってました。久しぶりのルフトハンザで。

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