ドイツ語表現のあるあるミス【B1/B2】呼ぶ・頭打った他


A1/A2あるあるミスののつづきです。

ドイツ語表現のあるあるミス【A1/A2】鼻が高い、眠い他

今回は↑よりは少し高度な、でもよく聞くあるあるミスを紹介します。

今回紹介するのは中級レベルの「ドイツ語的な感覚を養う課程」でよく起きるミスです。

まず翻訳からどうぞ。正しく訳せているかあとでチェックしてくださいね。

心地いいね。

怒ってる?

クリームを塗る。

頭打った。痛い!

足を怪我した。

日焼けしたくない。

お母さんに起こされた。

子供を呼んだ。

器具の一部が取れた。

 

もくじ↓

 

心地いい・気持ちいい

これはもう定番のミスです。

× Ich fühle mich bequem.

× Ich fühle mich angenehm.

× Ich fühle mich gemütlich.

sich fühlen+形容詞と覚えてしまっているミスです。

あまりによくあるので、解説ページと動画を作ったほどです↓

Ich fühle michの使い方【ドイツ語動詞】

詳しくは解説を読んでいただきたいですが、正解は

〇 Es ist bequem.

〇 Es ist angenehm.

〇 Es ist gemütlich.

です。

上にあった間違いの文はどういう意味になるかというと、「私自身が気持ちいい」です。

つまり私がソファとかで気持ちい素材でできているのなら言ってもいいです。

いやいや、正解の文には「私」がないやん、自分が今気持ちよさを満喫しているってことを言いたい。自分が心地よさを感じていると言いたい、という場合は

〇 Ich fühle mich wohl.

を使ってください。この表現は広く使われています。

 

 

 

・・怒ってる?

これは直訳すると怖いやつ。でもたぶんみんなめっちゃ間違ってる。

× Ärgerst du mich?

日本語だと「怒ってる?」って聞くだけで、誰が誰に怒ってる?とわざわざ言わなくても理解ができますよね。

でもドイツ語はわざわざ言わないといけない言語です。

つまりこれは、「あなたが私に怒っている」んだからduが主語で、michが四格で・・・と考えて上の例文ができあがってしまうんですね。

 

でも違うで!

上の文は「あなたが私を怒らせてんの?」という、逆の意味になってしまいます。真逆!怖い!

正解は

〇 Ärgere ich dich?

です。これで何かやらかしてしまって「・・怒ってる?」という相手の気分をうかがっている意味になります。

日本語で考えるとなんとなく感覚がわかりにくいですよね。

これはärgernという動詞の理解が浅いために起きるミスです。

ärgernは「怒る」ではなくて「怒らせる」と理解するのが正しいのです。

いいですか。

主語が四格を怒らせているのです。

日常ではこの表現をよく聞きますが、どういう意味でしょう?訳してみてください。

Ich wollte dich nur ärgern.

これはあなたにわざとちょっかいを出した人が、あなたがむっとした後に「ちょっとからかってみたかっただけ」と舌を出して言ってるイメージです。

直訳は「あなたを怒らせたかっただけ(悪気はないよ)」的なやつです。

ちなみに

ärgernが教科書に出てくるときは先にsich ärgernと再帰動詞にしたバージョンを習うと思います。再帰動詞になれば「怒る」という意味でいいですね。

Ich ärgere mich über sie.

あの人たちに怒ってんねん。

というようにsich ärgern über Aと覚えている方も多いと思います。

 

しかしärgernには再帰動詞だけでなく、普通の四格がつくバージョンがあることも知っておきましょう。

そして四格がつく場合、「怒らせる」という意味に変換しましょう。

Ich ärgere meine Mutter.
私がお母さんを怒らせる。

Meine Mutter ärgert mich.
お母さんが私を怒らせる。

直訳はこうなります。これは特に日常のリスニングで間違って解釈してる人多数だと予想します。

気を付けて!

 

 

 

クリームを塗る

クリームを塗るという表現は教科書にはまず出てきませんね。でも毎日クリーム塗ってる人も多いはず。

でもなんていうか分からないから勘でこう言っちゃう人いっぱいいます↓

× Ich mache Creme.

machenは表現によってはいけることも多いけど、クリームは言えませんでした。

正解は動詞です。

〇 Ich creme mich ein.

なんとeincremenというふざけた動詞がちゃんとある!発音はアインクレーメンです。

 

ちなみに日焼け止めを塗る、みたいにどんなクリームを塗るのか言いたい時は

〇 Ich creme mich mit Sonnencreme ein.

という奇妙な文になりますが、これは正解!日常で使えます。

 

 

 

頭打った

これは日本語からの直訳で私が→主語→ich、頭を→四格→meinen Kopf、打つ=schlagenだから、

× Ich habe meinen Kopf geschlagen.

と何の疑いもなく言ってしまう人が多いです。

しかーし。

これは「私が自分の意思で頭を殴る」という意味です。自分でボカボカ殴る感じ。

 

うっかり頭を打ってしまった場合は再帰動詞になります。

〇 Ich habe mich am Kopf geschlagen.

または

〇 Ich habe mir den Kopf angeschlagen.

でもいいですが、上の文のほうがいいと思います。

これは怪我をした場合なども同じで、故意であるときは

Ich habe mein Bein verletzt.

ですが、故意でなかった時は

Ich habe mich am Bein verletzt.

または

Ich habe mir das Bein verletzt.

といいます。

これが理解できると再帰動詞がある意味も少しずつ理解できてくるのではないでしょうか。上級への一歩です。

 

 

 

日焼けしたくない

これは全く頻繁にあるものではありませんが、辞書を引いて出てきたものらしいので紹介します。

△ Ich möchte mich nicht bräunen.

「日焼けする」を引くとsich bräunenと出てきたとのこと。

これも何の問題もないかのように見えるのですが、日常で使われる場面は少し違っています。

これは日焼けサロンの広告などで見かける動詞です。

つまりポジティブな日焼け!

実践的には自分から黒くなりたいときに使うのです。

〇 Ich möchte mich bräunen.

日焼けしたいわあ

であれば何の違和感もありません。

 

じゃあ日焼けしたくない時はどうすればいいの?

〇 Ich möchte keinen Sonnenbrand bekommen.

といいます。

名詞+bekommenまたは進行形であればhabenです。

 

 

 

起こされる

たまには素晴らしい朝があって「鳥に起こされた」ら一日いいことがありそうだと思いますよね。

それを伝えたかったら

× Ich wurde von den Vögeln aufgestanden.

こうなった経緯は分かる気がします。

「起きる」はaufstehenだから

「起こされる」は受動態にしてaufgestanden werden

を使ってみたということですね。

 

しかし、覚えておいてください。基本的に現在完了形がseinを取る動詞の受動態を考える時は要注意です。

ほとんどの動詞は受動態になることができません。だって意味が変だから!

たとえば

Sie sind gewandert.(ハイキングした)やDer Unfall ist passiert.(事故が起こった)が受動態になるとどんな意味になる?ハイキングされた?事故が起こされた?

意味が成り立ちません。

そして先ほどの場合、aufstehen(起きる)の他にもう一つwecken(誰かを)起こすという動詞があります。

受動態にできるのはこっちのほうです。

〇 Ich wurde von den Vögeln geweckt.

こっちの「起こされた」のほうがしっくりきますね。

 

 

 

娘を呼んだ

これは比較的高度なミスです。上級に近づいてくるとミスの種類も多種多様になりますが、これも一例。

状況は朝食ができたので、部屋にいる娘に「おーい、朝ごはん出来たよ」と言って降りて来るように呼んだ時に使った文です。

× Ich habe meine Tochter aufgerufen.

確かにaufrufenには「人を呼ぶ」という意味があります。間違いない。

しかしシチュエーションが違うのです。

上記のシチュエーションにふさわしいのはこっちの動詞。

〇 Ich habe meine Tochter gerufen.

rufenのほうです。

 

じゃあなんでaufrufenはあかんのか。

aufrufenはいっぱいいる、またはある中で特定の人が呼ばれる、と言った比較的公共のシチュエーションで使われるのです。

たとえば歯医者の待合室で待っていたら、名前を呼ばれた時、aufrufenです。

〇 Ich wurde aufgerufen.

 

また、空港で特定の飛行機の搭乗口があいたときにお客さんが呼ばれるアナウンスなどにもaufrufenが使われます。

〇 Die Passagieren für Flug LH716 wurden aufgerufen.

LH716の乗客たちが呼ばれた。

 

 

 

一部が取れた

これも生徒さんが受動態なのか状態の動詞なのか何がなんだか分からなくなって「これってあってる・・?」と半信半疑で言ってみたという文です。

× Ein Teil des Geräts ist entfernt.

これが出てきた思考回路はよく理解できます。

entfernenは「除去する」という意味です。それが受動態になると「除去される」。

さらに勝手に取れた状態を表したいのでそれを状態受動にしてこのような文が出来上がったのだと思われます。

 

しかしこれも動詞の選択が間違っています。

勝手に取れてしまったときはabgehenを使いましょう。

〇 Das Teil des Geräts ist abgegangen.

 

また、絆創膏やシールなどが勝手にはがれてしまった時はsich ablösenなどの動詞もあります。

このような文を間違わずに作ろうと思うと、動詞の知識と受動態や自動詞の文法に対する深い知識が必要です。

文法の形だけではなく、能動態はどのような目的で使われて受動態はどのような目的で使われるのか、また他動詞と自動詞、自動詞と受動態の関係といった文法を少しずつ理解していくのが上級文法へむかうための道となっていくと思います。

ということで今日はここまで。

動画解説はこちら↓

 

ドイツ語実践練習一覧
ドイツ語読解一覧
ドイツ語単語一覧
ドイツ語文法一覧
文法練習問題一覧
ドイツ語動詞一覧
ドイツ語例文一覧
ドイツ語表現一覧
ドイツ語日常用語辞書
ドイツ語の多面性一覧
個人レッスン
ドイツ語学習トップ

だいぶ廃れているデパートの真ん中に巨大なぴかぴかのパイプオルガンが!なんやねんこれ!アメリカ、色々すごい。