【ドイツ語動詞】「聞く」「聴く」「聞こえる」hörenとklingen 他


日本語では「~を聞く」と「~が聞こえる」は他動詞と自動詞という文法で区別します。

がドイツ語の場合、それは複雑でありまた区別するポイントも異なります。

 

まずドイツ語は

「音楽を聞く」や「講義を聞く」というように意思を持って何かを聞く場合と、「声が聞こえる」や「音が聞こえる」といった勝手に耳に入ってくる場合を文法では区別しません。

どちらも

hören+四格

で表します。

この文法の「聞く」の例は

・Ich höre Musik.
(音楽を聞いている)

・Ich höre gerne Rockmusik.
(ロック音楽を聞くのが好きだ)

・Ich höre einen Vortrag.
(講義を聞く)

・Ich höre oft Hörbücher.
(オーディオブックをよく聞いている)

・Hör mal.
(聞いてよ)

などといった直接日本語にも訳せる文です。

 

「聞こえる」の例は

・Ich höre Stimmen.
(声が聞こえる)

・Ich höre Andy und Leoni.
(アンディとレオ二の声が聞こえる)

・Hörst du mich?
(私の声聞こえる?)

・Ich höre einen Krankenwagen.
(救急車の音が聞こえる。)

・Ich höre eine Sirene.
(サイレンが聞こえる。)

・Ich höre die Waschmaschine.
(洗濯機の音が聞こえる。)

・Ich höre ein Geräusch.
(音が聞こえる。)

こちらは日本語とは違いドイツ語の場合、人(ich)がすべて主語になります。

そして日本語では例えば「アンディの声が聞こえる」のように声や音が「聞こえる」と言わなければなりませんが、ドイツ語の場合はそのまま「Ich höre Andy.(アンディが聞こえる)」と言えます。

「聞こえてるよー」などと言いたいときもIch höre deine Stimme.(=君の声が聞こえる)と言ってもいいですが、直接四格を付けてIch höre dich.(=君が聞こえる)というほうが一般的です。

すべての名詞は「~の音」や「~の声」と言わなくても直接四格にしてつけることができます。

 

☆☆

しかし「聞こえる」はこれだけではなく、もう一つ表現があります。

動詞klingen/sich anhörenです。

二つとも意味も文法も同じです。

hören+四格と違うのは、klingenは自動詞で人が主語にならないということです。

さらにklingen/sich anhörenは形容詞がつき、「~のように聞こえる」という意味です。

たとえば

Das Klavier klingt verstimmt.

Das Klavier hört sich verstimmt an.

(ピアノの音が外れてるように聞こえる)

☆☆

Der Plan klingt gut.

Der Plan hört sich gut an.

(その計画は聞こえがいいね。)

☆☆

Deine Idee klingt gut.

Deine Idee hört sich gut an.

(そのアイデアいいね。)

 

日常会話では誰かの発言に賛同するときなどにDas klingt gut.などと非常によく使われます。

これは聞こえてきた内容がいいということをklingenまたはsich anhörenで表現しているといえます。

 

☆☆

また、形容詞でなく名詞をつけるときはnach+三格です。

たとえばクリスマスソングが流れてきたときなどに

Das klingt nach Weinachten

Das hört sich nach Weihnachten an.

(クリスマスっぽいね。)

☆☆

飛行機のファーストクラスで旅行行くなどと聞いたときなどに

Das klingt nach Luxus.

Das hört sich nach Luxus an.

(豪華に聞こえるなぁ。)

のような言い方です。

 

☆☆

「~を聞く」以外のバリエーションもあります。

hören auf +四格
(~の言うことを聞く)

hören von+三格
(~の情報を聞く)

zuhören+三格/sich anhören+四格
(聴く)

これらです。前置詞と一緒につくと意味も少し変わります。

・Die Kinder hören auf ihre Eltern.
(子供が両親の言うことを聞く)

・Warum hörst du auf mich gar nicht?
(なんで言うこと聞かないの?)

・Der Hund hört auf das Wort “Sitz!”
(犬が「おすわり」をする。)

・Er hätte auf dich hören sollen.
(君のいう事聞いてりゃよかったのにね。)

・Ich habe so lange nicht von dir gehört, geht’s dir gut?
(ずいぶん長く音沙汰なかったよね、元気にしてる?)

・Es ist so schön, von dir zu hören.
(連絡が取れて嬉しい。)

A:Hast du von der Lockerungen gehört?
(規制緩和のこと聞いた?)

B:Ja, ich habe davon im Radio gehört.
(うん、ラジオで聞いたよ)

・Ich höre dir gerne zu.
(君の話を聴きたい。)

Hör mir bitte zu.
(よく聴いてね。)

・Ich möchte mir dein neues Lied anhören.
(君の新しい歌を聴きたい。)

・Ich habe keine Lust, mir die Vorlesung bis zum Ende anzuhören.
(その講義を最後まで聴いてられない。)

 

すでにどちらも出てきましたが

sich anhörenは主語に人が来る場合とそうでない場合で意味が異なります。

主語が人の場合は

Ich höre das mir an.
(しっかりとそれを聴く)

のようにzuhörenと同じ意味になり、

主語が人以外であった場合は

Die Idee hört sich gut an.
(それはいいアイデアだね。)

のようにklingenと同じ意味になります。

意味に注意です。

 

最後にまとめです。

・hören+A

=聞く・聞こえる

☆☆

・hören auf+A

=Aの言うことを聞く。

☆☆

・hören von+D

=Dの情報を聞く。

☆☆

・klingen/sich anhören

=(形容詞)のように聞こえる。

☆☆

・klingen/sich anhören nach+D

=(名詞)のように聞こえる。

☆☆

・zuhören+D/sich anhören+A

=ちゃんと聴く。

☆☆

こんな記事もあります↓

「見る」と「見える」ってドイツ語は違うの?

解説を動画で聴く↓

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