【ドイツ語】天気の表現を形容詞☆動詞☆名詞別に学ぶ


天気とはスモールトークの代表格です。なぜなら誰に対しても無害だからですね。

必ず重要とは言えないですが、日常会話では便利な話題でもあります。

ここでは基礎的な天気の表現について、品詞別(形容詞・動詞・名詞別)に解説します。

 

形容詞バージョン

私の提供している個人レッスンでは、初めてドイツ語で会話をする人に対して、なによりも最初に天気の形容詞を覚えてもらうように言います。

なぜなら容易だから。ドイツ語は「寒い=kalt」など単語ひとつでは文をつくれず、どの文にも主語と動詞がつきます。

しかし天気の形容詞はすべて主語と動詞をEs ist…で表すことができます。このため日常会話でよく使われ、なおかつ使い方が容易な天気の形容詞を一番最初に覚えておくと有効的かと思います。

Wie ist das Wetter heute?

=今日の天気はどう?

この質問に答えられる天気の形容詞の表現をどうぞ。

・Es ist kalt.(寒い)

・Es ist eiskalt.(極寒)

・Es ist kühl.(涼しい)

・Es ist warm.(暖かい・暑い)

・Es ist heiß.(熱い)

・Es ist schwül.(蒸し暑い)


・Es ist sonnig.(晴れている)

・Es ist wolkig / bewölkt.(曇っている)

・Es ist regnerisch.(雨が降っている)

・Es ist windig.(風が強い)

・Heute ist es neblig.(霧が出ている)

・Heute ist es stürmisch.(嵐が来ている)

 

*日本語母語者がよく間違う表現として「私は寒い・暑い」を直訳し、Ich bin warm. / Ich bin kalt.と言ってしまうことです。これは日本語=ドイツ語という思考から抜け出すのが困難な人に頻繁にある間違いです。

「私」を主語にするということは、私自身の身体が暑かったり冷たかったりするという意味になり、「外の気温が寒い・暑い」という意味ではなくなってしまいます。

もし「私」という語も文の中にどうしても入れたければ

Es ist mir kalt/warm.

このように三格にすると入れることができます。直訳は「私にとって寒い」ですね。

それでは実際に熱などが出て身体が熱い・ほてっている時にはIch bin heiß.そして身体が冷えているときはIch bin kalt.と言っていいのか?ということですが、文法的には問題はないですが、このような表現をネイティブは一切しません。一切しないということは文法はあっていても意味が伝わらないということです。

身体が熱いと言いたければ「私は熱がある(Ich habe Fieber)」などの別の表現を使います。

ちなみにSie ist heiß.という表現は「彼女はセクシーだ」という意味にもなりますので、自分はセクシーだと言いたいときにはIch bin heiß.を使って大丈夫ですよ。

また、「足が冷えている」など身体の一部が冷たいと言いたい場合は冷えている場所を主語にして

Meine Füße sind kalt.

と言う表現はOKです。

しかし基本的に外の天候を言うときはEs ist+形容詞/Heute ist es+形容詞という形を覚えておきましょう。

☆☆

 

天気の形容詞をひととおり覚えたら次は動詞を勉強しましょう。

え?これからいつも形容詞でいうから動詞はもう覚えなくてもいいと思うって?

そんなわけないですよ。

先ほどの形容詞の表現はすべて進行形の意味を持ちます。

つまり基本的には「今、~の状態である」という意味でしかつかえません。

「今日は雨が降っている」と言いたければHeute ist es regnerisch.でいいですが、それでは

「昨日は雨が降ったよね」

「明日雨降りそう」

「雨降ってほしくないなぁ」

このようなことを言いたければ、先ほどの形容詞では言えないのですね。

つまり動詞や名詞も覚えなければなりません。

納得した?

じゃあ動詞と名詞をどうぞ。これは形容詞とは違って少しばかりややこしいですよ。

 

 

動詞バージョン

動詞には人称変化があります。

しかし動詞になっても天気の主語は人にはなりませんので、es一択。

esといえば何人称?三人称単数形ですね。(esの用法はこちら

なので「雨が降る」「晴れる」「雪が降る」などの動詞はいつも三人称単数形で現れます。

・Es regnet.

=雨が降る

・Die Sonne scheint.

=晴れる(太陽が出る)

・Es schneit.

=雪が降る

・Es hagelt.

=雹が降る

・Es gewittert.

=雷が鳴る


・Es hat geregnet.

=雨が降った。

・Die Sonne hat geschienen.

=太陽が出た。

・Es hat geschneit.

=雪が降った。

・Es hat gehagelt.

=雹が降った。

 

*動詞の原形はregnen(雨が降る)、schneien(雪が降る)、hageln(雹が降る)、gewittern(雷が鳴る)です。

現在形にgeradeをつけると進行形になり、過去の形にgeradeをつけると「さっき」と言う意味になります。

Es regnet gerade.

=今雨が降っている。

Es hat gerade geregnet.

=さっき雨が降った(降っていた)。←どっちでもOK.

☆☆

 

しかし、動詞の一覧を見てあれ?と思った?

なんか少ないよね?動詞ってこれだけしかないの?

そうなんですたとえば「曇る」という動詞は存在しません。「嵐が吹き荒れる」という動詞も存在しない。

それでは動詞にない天気の表現はどうしたらいいの?しょうがないから形容詞?でもそれなら過去や未来を表したければどうすればいいのだろう。

ドイツ語とは本当にうまくできていて、動詞がなければ名詞があるのですね。

 

 

名詞バージョン

ドイツ語の文には主語と動詞が必ず必要なので、名詞で表すときは動詞をつかわなければなりません。

何を使うか?

es gibt +四格

=(四格)がある

という表現です。

・Es gibt viele Wolken.

=曇りである(直訳:雲がたくさんある)

・Es gibt einen Sturm.

=嵐が吹き荒れる

・Es gibt einen Regenbogen.

=虹が出る


・Es gab viele Wolken.

=曇りだった

・Es gab einen Sturm.

=嵐が来た

・Es gab einen Regenbogen.

=虹が出た

 

*名詞であるdie Wolke(雲)、der Sturm(嵐)、der Regenbogen(虹)などを四格にしてes gibtにくっつける構造です。

しかし、雨や雪にも名詞がありますよね? der Regen(雨)、der Schnee(雪)これらもes gibtのあとにつけて使えますか?

答えは使えます。文法的には正しいです。実際にEs gibt Schnee.のような文を載せている参考書もあります。

が、基本的に日常会話では動詞を持っているものをわざわざEs gibt Regen.などの表現にすることは一般的ではありません。ネイティブ的にも非常に違和感のある、使わない表現です。

なので、動詞があるときは動詞を優先、ないときに初めて名詞を使う、ということで覚えておくといいでしょう。

このへんのニュアンスは非常に難しいですね。しかし論理的でもあります。

文法だけを勉強しネイティブの日常会話を全く聴いていないと、世にも奇妙な独自のドイツ語を使っていたりしますので、ネイティブの生きた表現は尊重すべきです。それほど難しいのですね。

☆☆

 

余談ですが、自然災害を表現するとき、日本語では「地震が発生した」「土砂崩れが起きた」などの動詞と一緒に使われることも一般的ですが、ドイツ語ではそのような動詞は使いません。

Es gibt+四格

で表現されることが一般的です。

・Es gibt ein Erdbeben.

=地震が起きる

・Es gibt eine Lawine.

=雪崩れがある。

・Es gab eine Überschwemmung.

=洪水が起きた。

・Es gab einen Erdrutsch.

=土砂崩れが起こった。

・Es gab einen Vulkan.

=火山の噴火があった。

など、非常にシンプルに表現されます。

めったに自然災害の起きないドイツですが、今年(2021年)は洪水が起きて大変でしたね↓

【読解】洪水で死者多数【中級ドイツ語ニュース63】

災害につかう用語も多々あります↑

☆☆

 

例文

それでは話題を天気に戻して、いくつかスモールトークに使えそうな例文を挙げておきます。

単語を変えて応用もしたい放題です。参考にどうぞ。

・Gestern hat es ganz viel geregnet, aber heute scheint die Sonne.

・Heute ist etwas kälter als gestern.

・Welche Jahreszeit magst du am liebsten?

・Ich mag den Frühling/den Sommer/den Herbst/den Winter am liebsten.

・Es wird morgen noch kälter werden.

・Es soll morgen noch kälter werden.

・Der Wetterbericht sagt, dass es morgen schneien wird.

・Das Wetter ist wechselhaft.

・Es ist 15 Grad warm.

・Draußen sind es 15 Grad.

・Die Temperatur beträgt 15 Grad,

・Die Höchsttemperatur liegt bei 15 Grad.

・Die Schwüle in Taiwan ist manchmal unerträglich.

・Bei wärmeren Wetter habe ich meistens gute Laune.

・Bei Kälte oder Regen gehe ich nicht gern raus.

・Regen macht mir nichts aus.

・In diesem Jahr hat das Wetter in Japan noch nicht den Gefrierpunkt erreicht.

 

*随時更新

各例文の訳については以下の動画で解説しています↓

天気の単語一覧はこちら↓

【ドイツ語単語】天気・災害 “das Wetter”

 

ドイツ語読解一覧
ドイツ語単語一覧
ドイツ語文法一覧
文法練習問題一覧
ドイツ語動詞一覧
ドイツ語例文一覧
ドイツ語表現一覧
ドイツ語の多面性一覧
個人レッスン
ドイツ語学習トップ