aufnehmenけっこう色々意味ある【ドイツ語動詞】
nehmenシリーズ4つめはaufnehmenについて掘り下げていきましょう。
aufnehmenはシリーズ3のannehmenのように3つの意味さえおさえれば基礎OK!よりは少し意味の複雑な動詞だと思います。
けっこういろいろな意味があります。
その中で個人的によく使うのは「録音する・撮影する」という意味でしょうか。
私はYoutubeにドイツ語動画をあげていますので、Ich nehmen ein Video auf.(私は動画を撮る)のように、動詞にaufnehmenを使います。
またニュースなどでは「難民を受け入れる=Flüchtlinge aufnehmen」「養子をもらう=ein Kind aufnehmen」などakzeptierenと似た意味で使われるのを目にすることも多いかもしれません。
今日はそんな動詞aufnehmenについて、5つにしぼって解説してみます。
ちなみにaufnehmenはいつでも他動詞です。
録音・撮影する
1.Die Band hat ein neues Album aufgenommen.
2.Zahlreiche Influencer nehmen täglich Videos auf und laden hoch.
3.Wenn du deine Aussprache verbessern willst, solltest du Texte vorlesen und aufnehmen.
訳↓
1.(音楽)バンドが新しいアルバムを録音した。
2.大多数のインフルエンサーが日々動画を撮ってアップしている。
3.発音がうまくなりたかったから、テキストを音読して録音してみたらいいよ。
ビデオでも声でもどちらでも使えます。
受け入れる
1.Deutschland nimmt viele Migranten und Flüchtlinge auf.
2.Krankenhäuser müssen auch immer ungeimpfte Corona-Verschwörungstheoretiker-Patienten aufnehmen. Sie haben keine Recht, sie abzulehnen.
3.Sie hat sich vorgenommen, ein Mädchen aus Indien aufzunehmen.
4.Ich wurde von der Firma angenommen und auch von den neuen Kollegen freundlich aufgenommen.
訳↓
1.ドイツはたくさんの移民と難民を受け入れている。
2.病院はワクチン拒否の陰謀論者も受け入れなければならない。病院には拒否する権利がない。
3.あの人はインドから女の子を養子にもらうことを計画していた。
4.会社に採用されて新しい同僚にも優しく迎え入れてもらった。
「受け入れる」はakzeptierenに意味が似ていますが前回のannehmenの中にもakzeptierenの意味がありましたね。
どっちも同じ意味なら適当でいいの?
そんなわけありません。よかったら例文を見比べてみてください。
akzeptierenの意味で使われるときに両動詞がとる単語例です。↓
annehmen | aufnehmen |
das Angebot | der Verein |
der Vorschlag | die Organisation |
der Auftrag | die Partei |
die Anstellung | die Religion |
die Einladung… | der Staat |
die Uni / die Firma | der Krankenhaus… |
annnehmenのほうはdas Angebot(申し出)、der Vorschlag(提案)、der Auftrag(任務・指示)、die Anstellung(仕事のポスト)、die Einladung(招待)などの名詞が目的語として一緒に使われます。
つまり
「私(人間)が申し出、提案などを承諾する」という使い方になり、上記の名詞が目的語に来ますね。
対してaufnehmenのほうの名詞はder Verein(グループ)、die Organisation(組織)、die Partei(政党)、die Religion(宗教)、der Staat(国)、der Krankenhaus(病院)のように明らかにannehmenに使われる名詞とは違います。こちらはおもになんらかの集団ですね。
こちらは
「何らかの集団が私(人)を受け入れる」という使い方です。先ほどど主語と目的語が逆になり、人が目的語になります。
ただ例外的に、die Uni(大学)とdie Firma(会社)、つまり大学に受かるや、会社に採用されるというときはaufnehmenではなくてannehmenがふさわしいです。
Ich wurde von der Firma angenommen.
Ich wurde von der Firma aufgenommen.
はどちらも正しいですが、上は「会社に採用された」、下は「会社に採用されたあと(広い意味で全体的に)受け入れられた」という意味の違いがあります。
始める
1.Sie nimmt ihre Arbeit am 1. Januar auf.
2.Fast alle Studenten in Japan nehmen im April ihr Studium auf.
訳↓
1.あの人は1月1日から仕事を始める。
2.ほとんどの日本の大学生は4月から大学に行く(始める)。
始めるといえばbeginnenとanfangenを使うことのほうが多いですが、aufnehmenにも同じ意味があります。
使われることはそこまで多くありませんが、聴いて意味を正しく理解できることは大事です。
Ich nehme die Arbeit auf.であれば「仕事を始める」
Ich werde von der Firma aufgenommenであれば「会社の一員になる(受け入れられる)」
とaufnehmenの意味の使い分けに注意。
吸収する
1.Der Schlafanzug nimmt gut den Schweiß auf, weil er aus Baumwolle besteht.
訳↓
このパジャマは綿なので汗をよく吸ってくれる。
使う場面が限られているので意味は容易です。「汗を吸収する」=den Schweiß aufnehmenのセットです。
ローンを組む
Ich will in meinem Leben keinen Kredit aufnehmen. Ich habe z. B. nicht vor, ein eigenes Haus oder Auto zu kaufen.
訳↓
私は一生の中でローンを組むつもりがない。たとえば家も車も買う予定がない。
これも意味がひとつしかないわかりやすい例です。「ローンを組む」=den Kredit aufnehmenというセットです。これはB1ごろには知っておくべき表現です。
ちなみに例文は私個人の意見ですが、これについてもいろいろな意見、または夢や願望があると思います。
あなたの欲しいものがとても高くて手が出ない場合、ローンを組みたいですか?それともあきらめますか?この表現を覚えるついでに考えて書いてみてはいかがでしょう(*^-^*)
動画解説はこちら↓
nehmenシリーズ↓
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