ジム・トレーニングにまつわるドイツ語【ドイツ語表現】


今日は私がふだんジムでしているトレーニングをドイツ語を使って紹介したいと思います。

その前に単語から。

単語を学んだあとにこれらの単語の詳しい使い方を解説します。めっちゃ詳しく解説しますのでぜひご自身で例文も作ってみてください。

今回はこのような単語を使いたいと思います↓

名詞

das Fitnessstudio
ジム

der Fitnesstrainer
フィットネスコーチ

das Training
トレーニング

das Muskeltraining
筋トレ

der Ausdauertraining
有酸素トレーニング

der Muskel
筋肉

der Ausdauer
持久力・耐久力

 

動詞

Sport machen / treiben
スポーツをする

trainieren
トレーニングする

sich aufwärmen
ウォーミングアップする

schwitzen
汗をかく

kontrollieren
コントロールする

 

形容詞

anstrengend
きつい

müde
疲れる

erschöpft
へとへとになる

さらなるトレーニングに関する単語はこちら↓

【ドイツ語単語】筋トレ・ジム “das Training”

☆☆

 

さきほど紹介した単語を使って、例文を作ってみます。(四格=A、三格=Dと表記します)

Ich gehe ins Fitnessstudio.

私はジムに行きます。

目的地に行くときは場所の前置詞が要りました。

この場合はinを使っています。ジムの中でトレーニングをするので「~の中に行く」が直訳です。四格です。

ちなみに私は自転車で行ってますので、もし「自転車でジムに行く」と言いたい場合は

Ich fahre mit dem Fahrrad zum Fitnessstudio.

になります。なぜこの時にinではなくzuになるかというと、自転車ごとジムの中に入れないからです。乗り物で行くfahrenの時は目的地が建物の時はinを使わないように気を付けてね。建物の手前まで行くときは「zu+三格」が正しいです。これも場所の前置詞の文法を勉強することで理解できます。

どれぐらい定期的に行くのかということを入れたい場合は

Ich gehe oft ins Fitnessstudio.

よくジムに行く。

Ich gehe manchmal ins Fitnessstudio.

時々ジムに行く。

Ich gehe zweimal in der Woche ins Fitnessstudio.

週に2回ジムに行く。

のように、gehenとinsFitnessstudioの間に入れるのが自然です。

 

 

Ich mache Muskeltraining und Ausdauertraining.

筋トレと有酸素トレーニングをします。

「トレーニングをする」にはIch mache Training. またはIch trainiere.の2パターンの言い方があります。個人的には後者のほうが好きです。が、筋トレと有酸素トレーニングのときはmachenとつけましょう。machenは四格とつくので、

このMuskeltrainingとAusdauertrainingは四格です。この文ではdas Trainingはゼロ冠詞のため冠詞はつきません。

筋トレだけでも、有酸素トレーニングだけでも身体には不十分なので、偏らずにどっちもほどほどにトレーニングするほうがいいようですね。

 

 

Mein Training dauert circa anderthalb Stunden.

私のトレーニングはだいたい1時間半ぐらいかかる。

「時間がどれぐらいかかる」というときはdauernという動詞を使いましょう。dauernもmachenと同じ四格がつく動詞です。つまり「どれぐらい」の部分が四格になります。

たとえば「レッスンが1時間かかる」だったら1時間のところが四格。レッスンは主語。

Der Unterricht dauert eine Stunde.

つまりトレーニングが1時間半かかる場合は上の例のようになります。ちなみに1,5はドイツ語ではanderthalb(副詞)です。そして複数形なのでStundeではなくStundenになります。

 

 

Zu aller erst wärme ich mich auf. Dann fange ich mit dem Muskeltraining an.

何より最初にウォーミングアップ。それから筋トレを始めます。

zuerst=最初に、という意味ですがZu aller erstはもう少し強調してまず始めにという感じ。もちろんこの文もzuerstでも全然かまいません。

この場合はトレーニングの内容に入る前のウォーミングアップなので、zu aller erstのほうがきれいだと思ってこちらを選択しています。トレーニング内容の一番最初であればzuerstを使っていました。

zuerst/zu aller erstのあとは動詞です。またその後にする内容はdannでつなぐことが一般的です。

動詞anfangen(始める)は分離動詞のため、anとfangenが離れることができ、その場合anが最後に来ます。

さらにmit +Dをつけて「三格を始める」となります。anfangen+Aでも間違いではありませんが、一般的にはmitを付けるほうが多いです。

なんでanfangenにmitをつけるん?と疑問の方は動詞と前置詞という文法を勉強してください。

 

 

Dabei ist es wichtig, mit den größeren Muskeln anzufangen.

その時に、大きな筋肉から始めることが大事です。

これはzu不定詞という文法です。

Es ist wichtig.(それは大事だ)のEsの内容がmit den größeren Muskeln anzufangenです。

つまり直訳は

それは大事だ、大きな筋肉から始めることが。

となります。

Mit den größeren Muskeln anzufangen, ist dabei wichtig.

といってもかまいません。このときは先に「それ」の内容を言っていますので、その後でわざわざesをつける必要がありません。

なぜzu不定詞の文法を使わなければいけないのかというと、動詞を2つ使わなければいけない文だからです。だからこれはもともとは2文がコンマによって1つのつながった文になっているわけです。

また、größtの形は形容詞の最上級です。形容詞は名詞の前につくと格変化をしますので、最上級がついても格変化します。

この場合、mitにかかっているおり、さらにMuskelnは複数形のため、定冠詞、複数形、三格の変化で語尾にenがついてgrößtenになっています。

形容詞の最上級の復習はこちら、そして格変化はこちら、さらにそれらを合わせた最上級の格変化もあります。

 

 

Ich trainiere zuerst meine Beine.

私は先に足の筋肉を鍛えます。

先ほど説明したzuerstはここに出してあります。もちろん

Zuerst trainiere ich meine Beine.

と最初に持ってきてもかまいません。副詞なので場所は決まっていません。

またtrainierenは自動詞としても他動詞としても使用可能です。つまり

Ich trainiere.(鍛える)

と単体で使ってもいいですし、「どこを鍛える」と四格を取ってもかまいません。

Ich trainiere meinen Rücken.(背筋を鍛える)

という感じです。

 

 

Ich mache acht Übungen: vier für die Beine, zwei für die Arme, eine für den Rücken und eine für den Bauch.

私は8つのメニューをします。4つは足、2つは腕、一つは背中で一つはお腹です。

筋トレのメニューはdie Übungを使うのがふさわしいです。もともとは「練習」という意味。単数形がdie Übungで複数形がÜbungenです。ドイツ語の複数形には5つの形がありましたね。そのうちの一つが-enがつくバージョン。残りを復習したい方は複数形のページへ。

:という記号は、前の文の内訳を言うときなどにつけます。この場合は8つのメニューの内訳を言っています。

 

 

Die Übungen hat mir ein Fitnesstrainer beigebracht.

このメニューはフィットネスコーチが教えてくれました。

現在完了形の文です。ジムに行った最初の日にフィットネスコーチに器具の使い方と一緒にトレーニング方法も教えてもらいました。なので過去の形で書いてあります。

現在完了形はhaben/sein+過去分詞形(Partizip II)なのでbeigebrachtは過去分詞形です。原形はなんでしょう?beibringen(教える)です。

三基本形はbeibringen – brachte bei – beigebrachtです。不規則変化

現在完了形の文法の復習はこちら三基本形の不規則変化はこちらです。

 

 

Wenn ich damit fertig bin, mache ich Ausdauertraining.

それが終わったら、有酸素トレーニングをします。

これは副文+主文の文です。簡単に言うと副文は動詞が一番最後に来て、主文と一緒に使われる文です。

さらに詳しく知りたい方は副文の文法はこちらで勉強できます。

wennは副文の接続詞で、「~の時」と「もし~たら」という2つの意味があります。ここでは後者の意味です。

fertigは形容詞で、mit Dがつきます。形容詞も前置詞を持っていることがあります。

もしトレーニングが終わったといいたかったら

Ich bin mit dem Training fertig.

と言います。終わった内容をmitのあとに三格にしてつけてください。

または

Das Training ist fertig.

と言ってもいいです。ここでは意味は全く同じ。

そして副文が最初に来た時は、コンマの後は動詞になります。なぜなら副文全体が1だから。そして2番目はドイツ語語順の鉄則、動詞が来ることになっています。なのでコンマの後は動詞。

 

 

Dafür benutze ich zwei Trainingsgeräte: das Rudergerät und den Treppensteiger. 

そのために私は2つのトレーニングマシーンを使います。階段とオール掻きです。

動詞はbenutzen(使う)です。四格を取ります。そして先ほど説明した記号:が入っています。2つのトレーニング機器の名前です。記号:の後でも格は有効ですので、zwei Trainingsgeräteと同じ格で入れてください。つまり四格です。

トレーニングマシーンの写真はこのページの下に貼っている動画の中にありますので、確認したい方は動画を再生願います。

 

 

Der Treppensteiger ist für mich das wichtigste Training, weil ich erst damit richtig schwitzen kann.

階段は私にとって一番大事なトレーニングです。なぜかというとそれで初めてちゃんと汗をかけるから。

これも主文+副文の文です。さっきと違って主文が前に来ていますけれど、考え方は同じ。

主文の構造はとても単純でsein動詞です。主語+sein+述語で「~は~です」となっていて、ドイツ語の場合どっちも一格を取ります。

wichtigstは先ほど出てきた最上級の格変化。ここではどういう格変化でしょうか?定冠詞、中性名詞、四格の変化でwichtigsteですね。変化表はこちらです。

 

またweil(なぜなら)は副文の接続詞。文法的にはwennと同じグループです。これももちろんweilを最初にした文でもかまいません。

Weil ich erst damit richtig schwitzen kann, ist das Treppensteiger für mich das wichtigste Training.

全然OK。たださっき言ったように動詞の位置には気を付けてください。

 

erst やrichtigは副詞です。erstについては3つの意味があり、このページで詳しく説明しています。今回のerstは3つのうちのどの意味か、そちらにて勉強してください。日常会話ではよく出てきます。richtigはここでは「ちゃんと」とか「しっかり」という意味を付け足す語です。

筋トレをしてもちょっとは汗をかくけど、「ちゃんと」汗をかけるのはやっぱり有酸素運動をしたとき、という意味でこの副詞もこの文では大事な意味を持っています。

 

 

Dabei kontrolliere ich die Geschwindigkeiten, dass mein Puls konstant zwischen 140 und 150 liegt.

その時に私は自分の脈が安定して140から150ぐらいになるようにスピードをコントロールしています。

これも主文+副文の文。今回の副文の接続詞はdassです。dassは接続詞のエースですね。一番出てくるやつ。一般的には「~すること」と訳されます。

しかしこの場合は基礎のdassの意味ではなく、意味的にはsodassに近いかもしれません(ちょっと上級なので中級以下の人は飛ばしてもかまいません。)この文はsodassへの書き換えも可能です。意味は「その結果」と言った感じ。

Dabei kontrolliere ich die Geschwindigkeiten, sodass mein Puls konstant zwischen 140 und 150 liegt.

これもOK.

つまり直訳は「スピードをコントロールして、その結果脈が140~150にぐらいになるようにする」という意味です。

liegenは数字が~であるというときにはよく使われます。たとえば

Die Temperatur liegt bei 15 Grad.

気温が15度だ。

Die Preise liegen etwa bei 3000 Euro.

価格は3000ユーロ前後だ。

といった感じ。数字がひとつのときはbei Dですが、上のように2つの数字の間といいたいときはzwischen Dといいます。

 

 

Das ist anstrengend, aber danach werde ich angenehm müde und fühle mich wohl.

それはきついけど、その後気持ちいい疲れがきて、いい気分になる。

anstrengendはスポーツでよく使われる形容詞。しかし「私」を主語にしないこと。「私」がきついんじゃなくてきついのはトレーニングだよね?だからトレーニングが主語!

Das Training ist anstrengend.

は正しいです。

×Ich bin anstrengend.は意味がわかりません。

aberは主文の接続詞つまりゼロ番のため次に来るのは動詞ではなく別の品詞。ほとんどは主語。aberは5つある主文の接続詞の中の一つです。だから語順に気を付けてね。

Ich fühle mich wohl.の意味と使い方は詳しく説明してあるページがあるのでこちらをご覧ください。日常でよく使うよ。

☆☆

 

トレーニングにまつわる単語と例文を一通り紹介しました。

もう気づいた方もいるかもしれませんが、これらの例文は時系列になっています。今出した例文をまとめるとひとつの作文になります。例文たちに少し付け足して作文にしてみましたので、読んでみてください。

 

ちなみにこれは私がふだんジムでしているトレーニングです。

今回紹介したドイツ語全文は:

Ich gehe dreimal in der Woche ins Fitnessstudio. Ich mache Muskeltraining und Ausdauertraining. Mein Training dauert ca. anderthalb Stunden. 

Zu aller erst wärme ich mich auf. Dann fange ich mit dem Muskeltraining an. Dabei ist es wichtig, mit den größeren Muskeln anzufangen. Also trainiere ich zuerst meine Beine. Ich mache acht Übungen: Vier für die Beine, zwei für die Arme, eine für den Rücken und eine für den Bauch. Die Übungen hat mir ein Fitnesstrainer beigebracht. Wenn ich damit fertig bin, mache ich Ausdauertraining. Dafür benutze ich zwei Trainingsgeräte: das Rudergerät und den Treppensteiger. 

Der Treppensteiger ist für mich das wichtigste Training, weil ich erst damit richtig schwitzen kann. Dabei kontrolliere ich die Geschwindigkeiten, dass mein Puls konstant zwischen 140 und 150 liegt. Momentan steige ich für 20 Minuten ca. 1400 Stufen. Das ist anstrengend, aber danach werde ich angenehm müde und fühle mich wohl. Hoffentlich mache ich immer Fortschritte.

 

さらなる単語と例文はこちらにあります↓

【ドイツ語単語】筋トレ・ジム “das Training”

動画解説はこちら↓

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